ブリーダーさんに聞く子犬の選び方

ペット記事

ブリーダーさんに聞く子犬の選び方

犬を飼おうと決めたら、どんな子犬との出会いがあるのかワクワクしますよね。体格や性格、毛の質等、犬種によって様々です。この犬種が良い!と強いこだわりがある人もいるかもしれません。犬種によっては初心者には難しかったり病気に気を付けなければならなかったり、見た目のかわいさだけではわからない部分もあります。犬も人もこれから一緒に楽しく暮らしていくために、どんな子犬を選べばいいのか考えてみましょう。
今回は子犬の選び方について、犬のプロであるブリーダーさんにお話を伺いました。ぜひこちらの記事を読んで子犬選びの参考にしてください。

子犬を選ぶときは、よく子犬を観察すること

じっと子犬たちを見ていると、動きや表情等、なんとなく個性が見えてきます。複数の子犬が入っているケージだとよりわかりやすいですね。大人しい子犬、おもちゃで遊んでいる子犬、他の犬にじゃれている子犬等様々です。人間に対する反応も見たいので、できれば触らせてもらうと良いでしょう。ケージに手を入れるだけでも近づいてきたり、何も気にしなかったり、というのがわかります。

子犬を選ぶときにとても大切なのは、実際に見てみること。
インターネットでも子犬の販売をしていますが、直接会うのが一番です。

子犬は寝ている時間が長いので、観察している間ずっと寝ているということもあり得ます。日や時間を改めて再度訪問してみましょう。 一般的に、子犬を選ぶときは、人にもよってきて元気で社交的な子犬が良いと言われています。しかし、ブリーダーさん曰く、観察しているだけではわからない大切なことがあるとのこと!

犬の素質は血統が大切

ある程度の個性は、子犬の内からも見てわかるところもありますが、結局どの子犬も皆かわいいですよね。子犬のうちは体も小さくて、人見知りをしたり、とめどなく吠えたり、強く噛みついたりということもほとんどありません。成長するにつれ、だんだんと子犬時代とは変わって行きます。犬を飼ったことがある人は、子犬の頃は人見知りなんてしなかったのに、今はすっかり家族以外には吠えるようになったという経験もあるのではないでしょうか。将来の姿というのは、子犬を実際に見て触るだけではわかりません。

犬の性格や体格等を決める上で大切なのは血統です。

血統と言われると、なんだか崇高なものに感じてしまいますよね。簡単に言うと、子犬は親に似るということです。犬の素質を決める大切な要素が血統ということなのですね。

ブリーダーをしていると血統の神秘をよく感じます。
代々ショーに出ている犬の子どもは、やはりすごいです。
訓練のしやすさはもちろん、もともとの歩き方が普通の犬とは違います。

性格ならばともかく、まさか歩き方までも違うとは驚きました。脈々とショーのための歩き方が受け継がれていくのですね。

ブリーダーから子犬を迎えるメリット

子犬の見た目ではわからない血統、それを踏まえて子犬を選ぶならブリーダーさんに相談するのがおすすめです。犬種だけでなく、毛の色や体格、性格にこだわっているブリーダーさんも多いようです。

血統を把握しているので将来どういう犬になるかが予想できる

ブリーダーさんは、血統を大切にして犬を代々育ててきている人たちです。五代祖(父母・祖父母・曾祖父母の三代祖、更にその二代前)までを踏まえてブリーディングするそうです。犬の性格や体格等を考えられています。親も、その親も、更にその親のこともよく知っているので、その子犬が将来どんな犬になるのかがだいたいわかるそうです。

犬の親やその親を見れば、将来だいたいどんな犬になるかがわかります。
大きい体格の親から生まれた子は大きくなる可能性が高く、しつけが入りやすい子は代々賢い血統を持っています。

以前、「小さい犬が良いけれども、家族全員の体格が大きいので、犬をつぶしてしまわないか心配」というご相談を受けました。
そのご家族には、小型犬の中でも将来大きくなる素質がある子犬をご紹介し、今では大柄な小型犬として幸せに暮らしています。

ブリーダーさんが代々育ててきた犬は、親やその親より前もよくわかっているので、その犬の将来の姿が見えてくるのですね。特に、個人でやっているような数がある程度少ないところは、親犬や子犬の管理も行き届いているので安心です。

ペットショップの場合
気になる子犬がいる場合、どのような血統を持っているのか、将来どのような犬になると予想されるか聞いてみるのがおすすめです。しっかり答えてくれるお店は信頼ができます。将来の姿を聞いておくことで、今は小柄でも大きくなれば手に負えない等といったミスマッチを防げます。スタッフによっては血統書があっても見方がわからない場合があるので詳しい人に聞くと良いでしょう。
ただし、血統書が発行されてお店に届くのは、子犬が生後3~4カ月経ったあたりです。ペットショップの場合、生後2カ月程でショーケースに並ぶので、血統書が手元になく血統がわからないということもあるようです。血統書がなく、親や先祖の情報もわからなければ、将来どういう犬になるかがわかりません。その点では、ブリーダー直販の場合、すぐに情報がわかります。

丈夫な子犬が多い

ブリーダーさんは、性格や体格だけを重視しているわけではありません。病気や遺伝的疾患についてもしっかり考えられています。犬種特有の疾患もできるだけ防げるように、疾患に強い血統を残していきます。

「子犬は小さい方がかわいく見えたり、大人しい子の方が守ってあげたくなるかわいさがあったりしますが、丈夫な子を選ぶのはとても大切です。
かといって、子犬のうちは元気でも、大人になってから突如疾患が出てくることもあります。
例えばダックスフンドの椎間板ヘルニアやチワワの水頭症等、特に犬種特有の疾患が出てくるのは仕方のないことですが、できる限りなりにくく病気に強くなるように血統を残す努力をしています。
病気をせず、長く健康に生きられるように、というのがブリーダーの願いであり目標です。」

健康で長生きしてほしいという親心ですね。特に、直販をやっているブリーダーさんの方が直接お客さんと顔を合わせて大切な子犬を託し、たいていは今後も付き合いがあるため、より意識が高いかもしれません。

ミックス犬について
最近よく聞くミックス犬。昔は雑種と言われていましたが、今はミックス犬やデザイン犬という名前ではやっています。昔の雑種のイメージから、丈夫な犬のイメージがありますが、実はそんなこともありません。
例えば、チワワ×ダックスフンド=チワックス。ダックスフンドの重い胴体に、チワワの細い足になった場合、チワワがなりやすい骨折や膝蓋骨脱臼が増えたり、ダックスがなりやすいヘルニアにもなったりと悲惨です。
ミックス犬は、掛け合わせた犬種のどんな特徴が出るのかがわからないため、スタンダードを守り続けているブリーダーさん等の疑問視する声も多いようです。両親のいいとこどりができればいいですが、運悪く両方の悪いところを引き継いでしまうということもあり得ます。ミックス犬はどんな親から生まれても、性格や体格、疾患等、将来どうなるかがわからない不安があるようです。
確かにミックス犬はとてもかわいらしいです。だからこそ、その見た目だけでなく、どんな姿や性格になっても最後まで面倒を見る覚悟が大切です。

一緒に暮らす人の性格やライフスタイルに合わせたアドバイス

ブリーダーさんは、お客さんの希望やライフスタイルに合わせて、どんな子犬がいいか一緒に考えてくれます。
例えば、個性的なかわいさがあるフレンチブルドッグ。当然ですが、子犬の頃は体も小さく足が短くよちよちしていてとてもかわいいです。しかし、フレンチブルドッグは小型犬に見えて実は中型犬です。成長すると体重は10kg前後で、力がとても強くなります。散歩ではぐいぐい引っ張られるので、小さい子どもやお年寄りには制御できないかもしれません。

ご要望はもちろんですが、本当にその暮らしの中でその子を迎えられるのか、というところまで考えます。
例えば、留守にしがちなお家に留守番が苦手な子を迎えるのは難しいですよね。
寂しさからくるストレスで粗相が増えたり病気になったりするうち、こんなことならもう飼えないとなってはとても悲しいです。
そのため、子犬を選ぶときはできるだけいろいろなお話を聞いて、そのお家に合った子犬を一緒に考えます。

ブリーダーさんは犬種による性格や体格と合わせて、受け継がれるであろうその犬の個性もしっかり見ています。小さい子どもがいる家庭には一緒に遊べるようなやんちゃな子、老夫婦には将来あまり大きくならなくて穏やかな子等、一緒に暮らす人の性格やライフスタイルに合った子犬をおすすめするそうです。
血統をよく知っているからこそできるブリーダーさんのマッチングアドバイスですね。

マイナス面もしっかり説明してくれる

犬を飼うのはいいことだけではありません。犬種によるものもあれば個性によるもの等、様々な欠点やマイナス面もあります。見た目はかわいくとも、鳴き声がうるさかったり毛がものすごく抜けて飛び散ったり…今の子犬のかわいさで衝動的に飼ってしまい、不幸な結果を招くといった人も少なくありません。

大切に育てた親犬から生まれ、たったの数カ月とはいえ大切に育てた子犬たちです。
将来を心配しないわけがありません。
幸せな日々を過ごし、最後までしっかり面倒を見てもらいたいと願っています。
そのために、注意やアドバイスはしっかりさせて頂きます。
犬も人もお互いに、こんなはずじゃなかったというミスマッチを防ぐことはとても大切です。

こんなはずじゃなかった…犬に限らずよくある話ですよね。ではどんなはずだったのでしょうか?ブリーダーさんのアドバイスは、理想だけではなく現実をしっかり見つめ直す良い機会です。

子犬はどの子もかわいいです。
かわいくない子なんていません。
もちろんうちの子じゃなくたってかわいい。
脅すわけではありませんが、
「しつけがしにくいので犬を飼うのが初めての人には難しいかもしれません。」
とか、
「やんちゃな性格だから家のものをなんでもかじって破壊してしまう可能性がありますよ。
壊されたくないもの等、きちんと家の片づけはできますか?」
とか、
「この犬種はこういう疾患が出る可能性が高いので、日頃から注意が必要です。
もしもの時は高い医療費も覚悟してください。」
等としっかり説明します。

ブリーダーさんのアドバイスを真摯に受け止め、犬を飼うということをよく考えて、犬を迎える覚悟決めましょう。

アフターケア

ブリーダーさんは、一緒に暮らし始めてからのアフターケアも大切にしてくれます。

ご相談を受けることで、うちから巣立った子が成長した姿を見られるのは嬉しいです。
ブリーダーによってはペットホテルやトリミングの営業もしているところがあり、お互いが知っているので安心です。

ブリーダーさんによっては、ペットホテルやトリミングをやっているところも多いので頼りになりますね。
初めてのお店でペットホテルやトリミングを利用する場合、施術ができないほど暴れたり、水も飲めないほどショックを受けたりする子もいるそうです。犬の安全性が確保されなければお店は断らざるを得ません。
初めてのお店で初めての体験だと犬も不安になりますが、仕事や冠婚葬祭等で、どうしてもペットホテルに預けなければならないこともあると思います。不慮の事態に備え、行きつけのお店を作っておくのがベストです。普段から爪切り等の簡単なメニューからちょこちょこ通い、お店の人や場所に慣らしていくと良いそうです。

悪質なブリーダーを見分けるには
悲しいことに、中には悪質なブリーダーもいます。それを見分けるコツは何かというと、単純に犬への愛を感じられるかどうか。犬に愛情があれば、存外に扱おうとは思えないですよね。ブリーダーさんは犬舎を人に見せることはほぼないそうですが、連れてきてもらった子犬の体調や衛生状態、扱いをよく観察してみましょう。なんとなく元気がなくぐったりしている感じだったり、痩せていたり、小さすぎたりする子犬は要注意です。子犬を小さくとどめておくために、育ち盛りの子犬にあまりご飯を食べさせていない場合もあるそうです。ただ、子犬は生後3カ月程度までシャンプーをすることができないのである程度汚れています。

犬への愛情が強ければ強いほど、簡単に犬を誰かに託すことはできません。
ブリーダーとしても、この子を幸せにしてもらえる人なのかどうかを考えています。
だからこそ、あらかじめその子の特徴、欠点と思われる要素や注意点等も正直にお話しします。

ブリーダーも商売だというのは理解していますが、単に犬種の特徴を並べて、かわいいですよ、良い犬ですよとセールスが強い場合は気を付けた方が良いかもしれません。

ブリーダーから子犬を迎えるデメリット

一般のお客さんに直販しているブリーダーさんは多くはないため、探すのが難しいかもしれません。インターネットで全国に販売しているブリーダーさんもいますが、実際に会いに行ったり連れてきたりするのが大変で、近くにいるほど頼ることはできないでしょう。犬を飼っている人のつながりでブリーダーさんを知っている人がいることもあります。案外、近くで情報を直接聞くと見つかるかもしれません。

秋田にあるペットショップの一覧はこちら

また、ブリーダーさんのところには常に子犬がいるわけではありません。タイミングやご縁があれば、もしくは子犬が産まれるのを待つ必要があるでしょう。生まれる前から予約を受け付けている場合も多いです。親や先祖からだいたいどんな子供が生まれるかわかるので、生まれる前の予約でも安心感があります。

ブリーダーが言う子犬の選び方とは

今回ブリーダーさんから子犬の選び方について伺いましたが、いかがでしたでしょうか。ブリーダーさんが言う子犬の選び方とは、見た目だけはない、性格や体格、疾患等も含めて、将来の姿まで見据えた選択だということがわかりました。
まだどんな犬がいいか考えている人、特に初めて犬を迎える人はブリーダーさんに相談して決めるのが良いかもしれませんね。
最後にブリーダーさんからいただいたメッセージで今回の記事を終わります。

ブリーダーとして大切にしているのは、丈夫な子を育てることです。
末永く健康で幸せに。
人間が子を思う親の気持ちと一緒です。
犬は、人間の生活において大切な家族の一員となりました。
犬がいる幸せを、たくさんの人に伝えていくのが私たちブリーダーの仕事だと思います。
大切に育てた子犬たちが、新しい家族の下で皆一緒にもっと幸せになれますように。