水族館で人気のかわいいチンアナゴをペットに!自宅での飼い方や注意点

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水族館で人気のかわいいチンアナゴをペットに!自宅での飼い方や注意点

水族館で人気のチンアナゴ、砂からにょろにょろと顔を出す姿はなんともかわいらしいですよね。チンアナゴは、実は自宅でペットとして飼うことができます。 今回は、チンアナゴの飼い方や飼育時の注意点について紹介します。かわいいチンアナゴの魅力とともに、特性や飼い方を学んでみましょう。

チンアナゴとは

2010年頃からじわじわと注目され、今ではすっかり水族館の人気者のチンアナゴ。砂からニョキッと顔を出してゆらゆら揺れている姿がかわいい魚です。
チンアナゴはチンアナゴ亜科に属するアナゴの仲間で、大小の黒い斑点があるのが特徴です。顔つきが日本犬の狆(ちん)に似ているからこの名前がつきました。英語ではスポテッドガーデンイールと言い、日本でもチンアナゴ亜科の魚をガーデンイールと呼ばれます。

日本では高知県から沖縄、インド洋や西太平洋といった熱帯域に生息しています。体の長さは約35cm、平均寿命は3~5年程度です。全身を見せることはほとんどなく、体の半分以上を砂の中に隠していますが、実はけっこう長い魚です。

チンアナゴとその仲間たちの特徴

水族館でよく見かけるチンアナゴ、1種類の色だけではなく、数種類の色を見かけますよね。実は、大小の黒い斑点があるものがチンアナゴで、他の色のものは別の種類であり、それぞれに名前があります。
顔つきやケンカの仕方等、異なる点があるので、様々な違いに注目して観察してみると面白いですよ。

チンアナゴ
チンアナゴ属
色:白に近い灰色ベースに黒い大小の斑点模様
体長:約35cm
ニシキアナゴ
シンジュアナゴ属
色:鮮やかなオレンジと白の縞模様
体長:約40cm
ホワイトスポテッドガーデンイール
シンジュアナゴ属
色:うっすらとベージュがかった白ベースに白い斑点模様
体長:約70cm
ゼブラアナゴ
チンアナゴ属
色:白ベースにシマウマのような黒い縞模様
体長:30cm前後
ペットとしてのチンアナゴ

チンアナゴはペットとして自宅で飼うことができます。案外低予算で飼い始めることができ、ちょっと珍しいペットとしても人気があります。
それなりに珍しいペットとはいえ、通販はもちろん、アクアコーナーが充実している大きいペットショップやアクア専門店等では販売していることがあります。販売価格は、1匹1,500~3,000円程度と、生体はそれほど高額ではありません。
見学も兼ねてペットショップ巡りをしてみるのも楽しいでしょう。
秋田にあるペットショップの一覧はこちら

ちんあなごのうた

2013年頃、チンアナゴブームがやってきました。ブームというよりは、じわじわと人気が出て今でもゆる~く人気がありますよね。
チンアナゴファンを増やす火付け役となったと言っても過言ではないのが音楽アニメ「ちんあなごのうた」です。2010年、秋田市出身シンガーソングライターの渡部絢也さんとイラストレーターのいせきあいさんが作りました。
ちんあなごのうたオフィシャルホームページ

秋田県男鹿市の男鹿水族館GAOでもチンアナゴを見ることができます。「ちんあなごのうた」も流れ、グッズも販売していますよ。
男鹿水族館GAOの公式サイトはこちら

チンアナゴの飼育に必要なもの

チンアナゴは水槽で飼う魚です。ただし、海水魚なので海水が必要であったり、底砂を厚くする必要があったり、熱帯魚や金魚のような一般的な魚とは少し違います。ペットして家で飼育するために必要な道具をチェックしてみましょう。

水槽、蓋
小さい水槽だと水質が悪くなりやすいので、できるだけ大きい水槽を用意した方が良い。
最低でも60cm水槽で、飼育できる数は3~5匹が限界。
90cm水槽で10~15匹、120cm(奥行60cm)水槽で15~30匹程度の飼育が可能。
夜、人気がない時に砂から出て泳ぎ回ることがあるため、水槽から飛び出してしまわないように、必ず水槽には蓋をする。
カルキ抜き、海水の素
水道水をカルキ抜きし、人工海水の素を使って人工海水を作る。
底砂
普段は砂に潜って生活しているため、水槽の底に砂を敷く必要がある。
底砂の厚さは15~20cm程度。
チンアナゴの体が傷つかないようにサラサラした砂が良い。
水槽の立ち上げにも便利なバクテリア付きの底砂がおすすめ。
エサ、スポイト
人工餌よりも、細かくちぎったオキアミ、冷凍ブラインシュリンプ等の生のエサの方が食いつきが良い。
エサの好き嫌いが激しいので、沈下性のエサを何種類か用意。
スポイトでエサを吸い込み、チンアナゴの近くでエサを撒くように与える。
クーラー、ヒーター、水温計
夏場はクーラー、冬場はヒーターを使って水温を一定に保つ必要がある。
熱帯域に生息する魚なので、適水温は23~25℃が目安。
水温系を入れて温度チェックすると良い。
ネット、バケツ、砂利クリーナー等の掃除道具
水が汚れないように、ネットで異物やフンを取り除く。
水換えや掃除のときにバケツ等の入れ物を用意する。
底砂を掃除するときは、砂利クリーナ―があると便利。
ろ過フィルター
水質を保つために投入。
ライト
水槽をきれいに見せるライトアップや殺菌灯として設置。(なくても良い)
エアレーション機器
エサが浮遊してチンアナゴがとりやすいように、エアポンプ等で水流を作ると良い。(なくても良い)
ただし、チンアナゴがエアレーション機器に巻き込まれて死ぬ場合があるので、設置には工夫が必要。

チンアナゴの飼育で気を付けること

チンアナゴは病気に強いという点においては、飼いやすい魚と言われています。しかし、チンアナゴの性格や住まいづくりを考えると、特に注意しておかなければならないことがあります。海水魚初心者には難易度が高いかもしれません。

他の魚との混泳は基本的にNGだが…
チンアナゴは警戒心が強いため、他の魚がいると砂から出てこずに、餓死してしまうこともある。
チンアナゴの仲間同士の混泳はOK!むしろ群れで行動する生き物なので複数で飼育した方が良いが、喧嘩をするので入れすぎに注意。
チンアナゴが飼育環境に慣れていれば、他の生き物を入れても警戒せずにうまく飼育することもできる。混泳させたい場合、まずはチンアナゴの飼育に慣れてから徐々に様子を見つつ混泳させてみる。
混泳は難易度が高いので、チンアナゴにも他の海水魚にも扱いが慣れてから挑戦してみよう。
貝類はチンアナゴが怯えることもなく、食べ残したエサを食べてくれるので、混泳させるならまずは貝がおすすめ。
底砂を厚く敷くので水槽が重くなる
水槽を置く場所は、水槽の重さに耐えられる場所でなければならない。
不安定な場所は避ける。
水槽はどうしても重くなるので、置けるスペースを考え無理のない大きさのものを選ぶ。
水温の変化に弱い
熱帯域に生息する魚なので、夏はクーラー、冬はヒーターを稼働し、適水温23~25℃を保つ。
エサの選り好のみが激しく、エサをとるのが下手
チンアナゴはエサの好き嫌いが激しく、与えたエサを食べずに餓死してしまうこともある。
エサは1種類だけではなく、何種類か用意して、食べるものをしっかり与える。
餌をとるのも下手なので、スポイトでチンアナゴの目の前にエサを撒くように与える必要がある。ただし、環境に慣れるまではなかなか顔を出さないかも…
エアレーション機器で水流を作り、エサがチンアナゴの前を通りやすいようにする手もあるが、水流や機器に巻き込まれて死なないように工夫が必要。
底砂を清潔に保つ
チンアナゴは病気に強い魚だが、砂をきれいにしておかないと皮膚病にかかってしまう。
エサの好き嫌いが激しく、エサの食べ方が下手なので、食べ残しが増えて水質が悪化しやすい
エサの食べ残しやフン等の異物をこまめに取り除く必要がある。
底砂の掃除も怠らないように。
飢え死にすることもあるので要注意!
チンアナゴの性格は穏やかだが、とても警戒心が強い。
落ち着いた環境を用意しないと、怖がって砂から顔を出ない。
お腹が減っても顔を出さずに、餓死してしまうこともある。
水槽の中から外が見えないようにマジックミラーにする等の工夫をするとチンアナゴが落ち着ける。

チンアナゴのお世話

チンアナゴを飼うためには、けっこう手間がかかります。長く一緒に過ごすために、しっかりお世話をしてあげましょう。

エサの与え方

エサは1日に2回ほど、食べ残しがないように、2分程度で食べきれる量を与えましょう。
チンアナゴはエサを取るのが下手です。自分でエサを探して行動することは少ないので、スポイトを使ってチンアナゴの近くでエサをまく必要があります。
もしくは、水流を作り、エサが水槽の中を浮遊するようにするという方法もあります。エアレーションを入れる場合、機器に巻き込まれて死んでしまう可能性があるので、設置には十分気を付けてください。

水槽の管理の仕方

水質保全のために、週に1回は水換えをしましょう。バケツに新しい海水を作り、水槽の水を1/3程度捨てて新しい海水を少しずつ足していきます。

水だけではなく、底砂も清潔に保つ必要があります。定期的に底砂を耕すように混ぜ、フンや異物を浮かせてネット等で取り除いてあげましょう。砂利クリーナ―を使うと便利です。

水槽の掃除は1カ月に1~2回程度行います。

  1. 新しい海水を作っておく。
  2. 飼育水(水槽の水)をバケツ等の容器に入れ、チンアナゴとできればエアレーションを一緒に入れる。
  3. 飼育水はすべて捨てずに1/3程度残しておく。
  4. 水槽、フィルター、砂を別の容器に入れて飼育水で洗う。
  5. 水槽をセットして残しておいた飼育水を入れ、新しい海水を入れる。
  6. チンアナゴを入れてある容器の半分程度の水を捨て、新しい海水を少しずつ入れて10分ほど放置。
  7. チンアナゴを水槽に戻す。

掃除もしくは、年に1~2回程度、砂を全部交換するというやり方の人もいます。玄人でも水槽の水と底砂をきれいに保つよう、日々努力しています。水槽の作り方、エサの与え方、掃除の仕方等飼育方法は様々なやり方があるので、お店の人に聞いたりネットで調べたり、研究してみると良いでしょう。

チンアナゴを飼うことができるかどうかよく考えてみよう

チンアナゴは、お店で手に入りやすく、費用もそれほどかかりません。病気になりにくいという点では丈夫で飼いやすいと言われています。
しかし、チンアナゴだからこそ必要な飼育環境を用意したり、お世話や管理に手間がかかったり、長生きさせるのはなかなか難しいでしょう。
かわいいチンアナゴが家にいてくれたら心が弾むこと間違いなしですが、自分でチンアナゴの生活環境をしっかり用意して、お世話を毎日できるかよく考えてみてください。小さな魚の命を預かるということを忘れずに、チンアナゴを自宅に迎えてあげましょう