メダカビオトープに必要な容器は?睡蓮鉢、プランター、トロ舟等の入れ物を紹介

小さな自然を作り出すビオトープ、始めるにはまず容器が必要です。ビオトープと言えば、睡蓮鉢のオシャレなイメージがありますが、価格も安く手に入るプランター、規模を大きくできるトロ船、本格的な池等、様々な入れ物で作ることができます。
今回は、ビオトープを始めるために必要となる容器を紹介します。

ビオトープの容器いろいろ

ビオトープを始めるにあたって、まず用意するものが容器、入れ物です。容器のタイプは様々ありますが、その素材にも注目してください。陶器、プラスチック、発泡スチロール等、素材もいろいろです。

睡蓮鉢・壺

睡蓮鉢や壺は和の風情たっぷり。大きさは、玄関のちょっとしたスペースに飾れるような小さめのものから、庭に置いておくような大きなものまで、その場に合わせて選ぶことができます。素材もプラスチックや陶器、透明なガラス等、様々です。

メリット
オシャレな見た目で観賞用としてもぴったり。
陶器は高価で重いが、厚みがあり水温変化に強いので、機能的かつ趣深くセンスも良い。
デメリット
重くて扱い辛く、下手をすると割れてしまうので要注意。
夏が過ぎるとお店では見かけなくなってしまうこともある。

プランター

手軽に購入できる園芸用品で、形や色、デザインも豊富です。ガーデニング感覚で庭にもなじみやすいですよね。
プランターにはたいてい水が抜けるように底や側面に排水穴が空いているので、その穴をふさぐ栓がついているプランターを選びましょう。薄いプラスチックだと水をたっぷり入れるには強度に不安があるので、できればがっちりしたものの方が良いかもしれません。

メリット
園芸用品店やホームセンター等で安く手に入る。
普通のプランターなら1,000円以下!
様々な形やデザインがあり、オシャレ感もある。
プラスチックは軽いので持ち運びやすい。
デメリット
水漏れがしない密栓できるものでも、漏れる場合があるので要注意。
強度の弱いものもあるので、よく見て選ぶ。

トロ舟

壁材コンクリートを混ぜたり野菜を洗ったり、様々な用途で活用できる大きな四角い容器です。ある程度小さめのものもあります。ペットショップやホームセンターでもトロ舟で魚を飼育している場合も多いようです。お祭りの金魚すくいの入れ物になっていることもありますね。
大きいトロ舟に植物をレイアウトするのはとても面白いですよ。生き物ものびのび暮らすことができるでしょう。そのまま置いておくと見た目のオシャレ感は減りますが、側面を木材で覆ったり、庭があれば土を掘って埋めて池風にしたり、DIYも楽しめます。

メリット
サイズが豊富で、大きいものはたくさんのメダカを飼うことができる。
頑丈で、水量を確保できる。
浅めなので、メダカの観察がしやすい。
デメリット
色は緑、青、黒が一般的で、見た目があまりよくない。
そのまま置いておくだけならガーデニングの美しさやオシャレさがない…木枠等を自作すればオシャレに変身!?

庭を工事して本格的な池を作るもよし、自分で穴を掘って池の容器を埋めたり防水シートを敷いたりしても作ることができます。容器は、地面に埋め込まずに、据え置きで使うこともできます。池にすることで自然味が増し、よりビオトープを楽しむことができるでしょう。
メリット
水量が豊富で、より自然に近い環境を用意できる。
見た目もよく、滝を作ったり岩を積み上げたり、周りの植物も含めて様々なレイアウトを楽しむことができる。
デメリット
作るのが大変で、工事をするとけっこうお金がかかる。
簡単には水替えや掃除ができないので、メンテナンスが大変。

その他

ある程度水量が確保できる容器であれば、メダカビオトープを始めることができます。屋外に設置するので、日光に強く壊れにくい等、素材の特性も考慮してましょう。

発泡スチロールの箱
メダカ飼育用の容器も売られている。
軽くて持ち運びしやすいが、強度に難あり。
バケツ、たらい、ボール等
一般的なタイプは、100均等でも手軽に手に入るが、見た目に難あり。
アルミや金属性のものでも始めることはできるが、有害物質が含まれていないか、サビが出ないか、日光に当たって温度変化が激しくならないか、メダカを入れる前に要確認。

容器を選ぶときのコツ

置ける場所にも制限があると思いますが、できるだけ水量が確保できる大きい容器を選ぶのがおすすめです。特に、ビオトープ初心者やメダカ等の水生生物を飼ったことがない人は、大きい容器を選んでください。水量が多いことで、水質が安定しやすくなるからです。

水量が少ないとその分酸素が少なくなり生き物にとっては辛い環境になります。目安として、メダカ1匹に対して、1リットル以上の水が必要です。また、少ない水に生き物を入れておくと、フンやエサの食べ残し等で水が汚れやすくなります。
例えば、同じ量のインクを洗面器とお風呂に落としたとき、どちらの方が濁ってしまうか想像してみてください。お風呂に落としたインクの方がたくさんの水でかき消されて濁りにくいですよね。

酸素を送るポンプや汚れを防ぐフィルターを入れないビオトープでは、水量が重要です。小さい入れ物の方がオシャレで扱いやすそうと思われますが、水量が少なければ少ないほど、生き物の飼育が難しくなるということは覚えておきましょう。
ただ、屋外飼育のビオトープとはいえ、ポンプやフィルターを入れてはいけないわけではありません。容器の大きさを十分に確保で着ない場合、もしくはよりきれいで快適な環境で飼育をしたい場合、電力を使うポンプやフィルターの導入を考えみると良いでしょう。