ウサギのキャラクターが出る映画!ディズニー「ズートピア」&ユニバーサルスタジオ「ペット」&ピーターラビット

ウサギが出てくる映画と言えば何を思い浮かべるでしょうか。昔の映画で言えば、ディズニーの「ふしぎの国のアリス」の白ウサギ(3月ウサギ)や「バンビ」のとんすけ、「くまのプーさん」のラビット等が有名ですよね。 今回は、近年に公開された特に注目すべき、ウサギが大活躍する映画を紹介します。知っている人も多い有名作品ですが、見どころを知ってもう一度見てみると更に映画を楽しめますよ。これから名作としてウサギの映画史に残ること間違いなし!?まだ見たことがない人は、これから映画を見てウサギの魅力にはまってみませんか?

ズートピア

ベイマックスに続くディズニー55作品目となる3Dアニメーション映画です。アメリカで2016年2月7日に初公開され、2017年アニー賞、アカデミー賞を受賞しました。 動物の世界が舞台の物語で、夢を信じる新米警察官のウサギのジュディと夢を忘れた詐欺師のキツネのニックが、社会の陰謀に迫るアドベンチャーアニメです。夢や希望を与えると同時に、動物の世界を通して、現実の世界にもある社会問題を描いています。

  • 監督:バイロン・ハワード、リッチ・ムーア
  • 出演:ジニファー・グッドウィン、ジェイソン・ベイトマン、イドリス・エルバ、シャキーラ
  • 日本語吹き替え出演:上戸彩、森川智之、三宅健太、DreamAmi
  • 日本公開日:2016/4/23

あらすじ

そこは、動物たちの<楽園>のはずだった…
舞台は、肉食動物と草食動物が共存し、人間のように暮らすハイテク文明社会の大都市ズートピア。「誰もが何にでもなれる」楽園と言われていました。
ジュディはウサギとして初の警察官になったものの、通常警察官になるのはクマやカバなどの大きくタフな動物たちで、小さくてかわいいという見た目で半人前扱い。駐車違反を取り締まるだけの毎日に、行方不明事件が発生し、ついに捜査に参加するチャンスが訪れます。
しかし、与えられた時間は48時間。失敗すればクビとなり、警察官になるというジュディの夢が終わってしまうというのに、頼みの綱は、事件の手掛かりを握る詐欺師のキツネのニックだけ。二人は騙し騙されながら事件を追ううちに、ズートピアを狙う陰謀にたどり着き…!?

見どころ1:毛

動物たちの表情はもちろん、最新技術による「毛」にも注目!主人公ジュディのウサギのモフモフとした柔らかそうな毛、ベルウェザー副市長のふわふわとした羊毛、ホッキョクグマの一見白く見えつつも1本1本透明感のある毛等、驚くほどにリアルな動物の毛が表現されています。
自然動物園だけではなく、博物館で顕微鏡を使って観察したり、社会生活を送る上で必要なライトの下で毛の繊維がどのように反応するのか調べたり、徹底的にリサーチを行ったそうです。その結果を、ファー・コントローリング・ツール「iGroom」というソフトで、洋服を着ていながら250万本という膨大な数の毛を持つウサギを表現しています。

見どころ2:世界観

「動物たちが大都市を作ったらどうなる?」ということをとことん突き詰めた世界がズートピアです。ズートピアは「誰も見たことのない動物の世界を作る」というミッションの下に出来上がりました。 動物が言葉を話すアニメはたくさんありますよね。たいていは動物のサイズをデフォルメで調整して一つの画面に収まるように描かれていますが、ズートピアの動物たちは本物の自然に生きる動物のサイズと同じです。そして、動物たちは種類によって様々な環境で生きているのと同じように、気候に関してもこだわっています。
ズートピアと一言で言っても、全ての動物が同じ環境で生活するのではなく、それぞれの街、地区が存在し、それらの場所もそれぞれの動物に合わせたサイズ、気候が考えられているのです。本当に動物たちがその世界を作ったような、現実にはないのにリアリティを感じる世界です。

見どころ3:テーマ

大人も子供も楽しめるディズニー映画ですが、ズートピアはテーマが大人よりとなっています。アメリカでは割とアニメーションは子供がいるファミリー向けのものという見方が多い中、大人も楽しめる映画を作ることを目標に製作されました。
一見、諦めずに夢を追う、という明るいテーマが浮かびますが、物語の中には、差別や欺瞞の人間の現実社会にもある社会問題も取り扱われています。
例えば、ウサギのジュディは見た目がかわいいウサギという理由で、警察学校主席という成績でも事件の捜査には加えさせてもらえません。駐車違反の取り締まりばかりを任されています。
また、キツネのニックは、幼い頃、キツネだからという理由で信用できないという理由で仲間たちに酷いことをされた過去から、詐欺師に落ちぶれてしまいました。ニックの小さい頃の回想シーンは、深く考えなければただのいじめともとらえられますが、ドキッとするほど恐ろしく、相当ショックを受けたという人も少なくないでしょう。
見た目こそかわいらしい動物たちのアニメ映画ですが、人間が生きる現実社会の闇や皮肉が隠されていて、大人だからこそ気づくことも多いでしょう。そんな少し重いテーマでも、ディズニーならではのかわいさやアニメーション技術でポップに描かれています。

見どころ4:声優

日本語吹き替え版は、主人公を上戸彩さんが演じています。他にも、お笑い芸人のサバンナ高橋茂雄さん、厚切りジェイソンさんが声を当てているキャラクターや、ご当地キャラクターとして日本版だけに登場する芋洗坂係長さんが声を演じたキャラクターも!探しながら見てみるのも楽しいでしょう。
主題歌「Tray Everything(トライ・エヴリシング)」は、物語の中に出てくるアイドルのガゼルというキャラクターが歌っています。その声を当てているのは歌手のコロンビアのラテンポップシンガーのシャキーラさんで、日本語吹き替えでは元E-firlsメンバのDreamAmiさんが歌っています。元気と勇気が出る、歌の歌詞にも注目です。

ペット

「ミニオンズ」に続く2016年夏のユニバーサル・スタジオの大ヒット映画です。「ペット」は、ユニバーサル・スタジオ作品が日本国内の週末興行ランキングで初めて1位を獲得しました。日本では、2週間前から公開されて公開初週よりV2を維持してきた「シン・ゴジラ」を抜く勢いで、初登場にして週末興行ランキングで1位を獲得!翌週の週末興行ランキングでも1位となり、2015年に国内最終興収をあげた「ミニオンズ」を上回るペースだったようです。

  • 監督:クリス・ルノー
  • 出演:ルイス・C・K、エリック・ストーンストリート、エリー・ケンパー、レイク・ベル、アルバート・ブルックス
  • 日本公開日:2016/8/11

あらすじ

「私たちの知らないところで、ペットは何をしているのだろう?」 ニューヨーク・マンハッタンで、大好きな飼い主ケイティと幸せな生活を送る犬のマックス。ケイティの留守中はいつも帰り心待ちにして過ごしていたが、ケイティが里親として毛むくじゃらの大型犬デューク引き取ってきて生活は一変!どちらがケイティの一番のペットかを争って、散歩中トラブルに巻き込まれて迷子に…そこで見た目はかわいくも凶悪なウサギのスノーボールに助けられたものの、仲は決裂してスノーボール率いる人間に捨てられた悲しい過去があり人間を恨んで滅ぼそうとする地下組織と対決!?マックスやデューク、ペット仲間との友情と困難に立ち向かう、勇気を与える感動のストーリー。

見どころ1:かわいいペットたち

タイトル通り、なんといっても個性豊かなペットたちがかわいい映画です。アニメならではの表情がとても豊かで、ディテールにもこだわりを感じます。現実ではありえないような表情でも、ペット好きには「うちのペットもこんな顔する!」と思わせるような表情で、動き1つとっても妙なリアルさを感じます。

見どころ2:スノーボール

かわいい見た目とは裏腹な凶悪ウサギのスノーボール。ウサギらしく、鼻をひくひくさせたり飛び跳ねたり、キラキラな瞳とキュートな笑顔ですが、俺様タイプで口も悪く、邪悪なのにお茶目でバカっぽいところも。その見た目と性格のギャップが萌えるということで、作品の中でもかなりの人気で、スノーボールの虜になる人が続出しているようです。

見どころ3:声優

英語では、有名なコメディアンが主要キャラクターを演じています。日本語吹き替えでも、お笑い芸人のバナナマン設楽さんがマックスを、同じくバナナマン日村さんがデュークを演じています。コンビとあって、映画でも息ピッタリ!?
また、飼い主のケイティはタレントの佐藤栞里さん、デブ猫のクロエをアニメ声優初挑戦の永作博美が演じています。他にも野良猫のボスのオゾンをベテラン声優の山寺宏一さん、白ポメラニアンのギジェットを沢城みゆきさん、かわいくも凶悪なウサギのスノーボールを中尾隆聖さんが演じ、日本語吹き替えも大好評です。ドラゴンボールのフリーザ役で有名な中尾さん演じるスノーボールは、とても面白くて印象的です。スノーボールの凶悪さは英語でも楽しめるのでウサギ好きは両方必見ですね。

ピーターラビット

ビアトリクス・ポターによるイギリスの名作絵本「ピーターラビット」初の実写映画化。「ANNIE/アニー」の監督が贈る夢いっぱいのダンスと歌、動物たちのミュージカルのような楽しい作品です。ウサギたちのかわいさはもちろん、舞台となる世界遺産のイギリス湖水地方の美しい風景にも魅了されることでしょう。

  • 監督:ウィル・グラック
  • 出演:ローズ・バーン、ドーナル・グリーソン、サム・ニール、デイジー・リドリー、エリザベス・デビッキ
  • 日本公開日:2018/5/18

あらすじ

ウサギのピーターはたくさんの仲間に囲まれ、画家のビアという心優しい大親友とともに幸せに暮らしていました。ところが、ある日、隣に大都会のロンドンから潔癖症で動物嫌いのマグレガーが引っ越してきてピーターの生活は一変!今までの生活を守るために、マグレガーとの戦いが始まります。それはビアの恋心も絡まって思わぬ大事件に…そしてピーターはあるミッションを秘めてロンドンへ向かい…!?

見どころ1:ウサギ

ついにあのピーターの実写化!?本物のウサギというわけではありませんが、ふわふわのウサギたちが活き活きと動き、飛び回る姿は悶絶級のかわいさです。CGでも本当にこんなウサギがいそうと思えるリアルさがあります。絵本のイメージとは少し違った破天荒でかなりのいたずらっ子なピーターを見ることができますよ。
ウサギの他にも、キツネ、ハリネズミ、こぶた等のかわいい動物たちも登場します。

見どころ2:歌とダンス

ミュージカルで有名な「ANNIE/アニー」の監督が贈る歌とダンスは、一大パノラマをバックに繰り広げられ見ごたえ抜群!リアルでキュートな動物たちの歌とダンスに、見る人も思わず踊りたくなるほど楽しくなること間違いなし!

見どころ3:風景

映画の舞台は、まさに地球の宝と言える世界遺産のイギリス湖水地方です。ビクトリア・ポター原作の絵本ピーターラビットは、そんな風光明媚な場所で生まれました。今も当時の美しさをそのままに保ち、世界中を魅了しています。イギリスで最も美しいと称えられている風景に、思わず息をのむでしょう。ぜひ劇場の大画面で見たみたい作品ですね。