リクガメは人になつくかわいいペット!特徴や飼育方法、人気の種類、大きさは?

リクガメを含め、カメは、学習能力があり飼い主を認識することができます。それほど広いスペースを必要とせず鳴き声がなく静かなのでで、一人暮らしでも飼いやすいペットとして人気です。
今回は、陸に住むリクガメの特徴や飼育方法等を紹介します。この記事を読めば、リクガメを飼うときに揃えるものから毎日のお世話まで、一通りの飼い方のイメージが湧くと思います。自分でリクガメをペットにすることができるかどうか考えてみましょう。

リクガメの特徴

親から飼うことを許されやすいペットとして、金魚やカメは定番ですよね。子どもの頃に、お祭りでミドリガメを釣ってきて飼っていたという経験がある人も多いのではないでしょうか。
ミドリガメは正式名称ミシシッピアカミミガメという外来種です。今ではすっかり野生化しているので、クサガメやイシガメ等の野性のカメを採集してきてペットにしたという人もいますよね。
それらのカメは水槽に水を溜めて飼育します。日本の自然界で暮らしているカメを飼育するのは比較的簡単です。しかし、リクガメは、日本にはない気候の野性を持ってくることになります。陸の上で暮らすカメなので、水の管理は不要ですが、飼育環境の維持・管理が重要です。

ペットとして人気なリクガメの種類

陸で暮らすカメをリクガメと呼びますが、リクガメと一口で言っても、様々な種類がいます。動物園で見たことがある大きなリクガメを想像する人も多いと思いますが、家の中でペットとして飼うことができるくらいの大きさのリクガメもいます。
この記事では、リクガメの中でも、それほど大きくならずに、ペットとして人気のある種類を紹介します。

ヘルマンリクガメ
原産国:イタリア、フランス、ギリシャ、スペイン等の地中海沿岸ヨーロッパ
生息地の環境:乾燥した広葉樹林やその周辺の草原、落葉広葉樹林、それらを開拓した農耕地等
見た目:丸みのあるドーム型の甲羅を持ち、前足は穴を掘ることに適した頑丈なシャベル状。
大きさ:15~30cm、最大甲長35cm
寿命:約30年
エサ:野菜、果物、野草等
飼育適温:昼間25~28℃、夜間18~20度
販売価格:10,000~30,000円程度
体は丈夫で、原産国が日本と気候が似ているので生活環境を整えやすい。
好奇心旺盛ののんびり屋で、人に慣れやすい性格なのも飼いやすさの理由。リクガメ初心者にもおすすめ。
活動範囲が平面なので、できるだけ底面積の広いゲージで飼育した方が良い。
ヘルマンリクガメでも日本で流通しているのはヒガシヘルマンリクガメとニシヘルマンリクガメで、ニシヘルマンリクガメの方が流通が少ないため高価。
ヨツユビリクガメ(別名ホルスフィールドリクガメもしくはロシアリクガメ)
原産国:ヨツユビ(カスピ海東側)、アフガニスタン、イラン等の中央アジア
生息地の環境:岩石砂漠、ステップ、農耕地等
見た目:丸みのあるドーム型の甲羅を持ち、前後の足の指は4本爪で穴掘りが得意。カメは本来、指が前足に5本、後ろ足に4本なので、ヨツユビリクガメとも呼ばれる。
大きさ:15~20cm、最大甲長28cm
寿命:約30年
エサ:野菜、果物、野草等
飼育適温:昼間25~28℃、夜間18~20℃
販売価格:8,000~10,000円程度
広範囲に分布しているリクガメなので、適温が個体によって異なる。自分の飼っているカメがどのくらいが適温か様子を見つつ調整する。
野外で買う場合は穴掘りが得意なので脱走に注意。
穴を掘って隠れる習性があるので、シェルターを用意した方が良い。
飼育環境に慣れてくれれば丈夫で飼いやすいので人気。

リクガメはペットとして人になつく?

リクガメは学習能力が高く、飼い主をしっかり認識することができます。なついてくると飼い主の手から一生懸命エサを食べたり、よちよちと後追いしたりと、かわいい行動がみられますよ。
カメを飼っている人の中には、「ただカメがかわいくて飼ったのに、こんなになつく生き物だったとは!」と嬉しい驚きを体験する人も多いでしょう。頭をなでていたら眠ってしまうというほどなついているリクガメもいるようです。
リクガメになついてもらうには、しっかりと飼育環境を整え、愛情を持って毎日お世話をすることが大切です。

リクガメになついてもらうには

リクガメに飼い主と認識してなついてもらう具体的な方法を紹介します。リクガメは学習能力が高いので、何度も繰り返すことで飼い主を覚えてなついていきますよ。
リクガメも小さいうちから育てた方がよりなつきやすくなります。種類や個体差によって、なつくまでにかかる時間は異なるので、気長にリクガメと付き合っていきましょう。

毎日飼い主がエサを与えるときに合図をする
できればエサはいつも同じ時間に与える。
エサを与えるときは、手を叩いたり名前を呼んだり、わかりやすい合図をする。
パブロフの犬のような条件反射で、1カ月程度すると合図を覚え、合図でやってくるようになる。
エサ目的で来てるだけと思われるが、飼い主に警戒心を解いたからこそ近づいてくる!
手からエサを与える
飼い主への警戒心がなくなったら手からエサを与えてみる。
エサと指の区別がつかないので、間違えて噛まれる場合もあるので注意!噛まれにくいように大き目にした野菜や果物を与えると良い。
散歩をさせる
コミュニケーションはもちろん、リクガメは運動欲求が高いので、ストレス発散・健康のためにもケージから出して運動させた方が良い。
観葉植物や人間の食べ物等、リクガメが食べると危険なものがないかよく確認し、部屋の中や庭、日の良く当たるベランダ等を散歩させる。
案外足が速く、ちょっとした隙間や段差は超えることもでき、地面が土や砂だと穴を掘るので、脱走に要注意!
散歩に慣れてきたら家の敷地外へ行ってみても良いが、落ちているものを食べたり脱走したりしないように十分気を付ける。
真夏の暑い時期はリクガメも熱中症になるので、長時間直射日光を浴びる散歩はNG。散歩後は水分補給も忘れずに。
嫌がることはしない
リクガメの学習能力の高さで、嫌なことをした人も記憶する。
抱っこのつもりでバタバタするリクガメを持ち上げたり、撫でるつもりで触りすぎたり、リクガメが不快に思う行為はしない。
良く慣れたリクガメは頭や目の後ろ等を優しくなでると気持ちよさそうにするという例もあるが、爬虫類は基本的に触るのがあまりよくないとされている。触ってみたいときはリクガメの様子を見ながら。

よく噛むことも…
個体差によってはよく噛むカメもいます。甘噛みという場合もあれば、けっこう痛いくらいに噛む場合も…全く噛まないという個体もいるようですが、最初は噛まなかったのに最近噛むようになった等、どのように成長するかはわかりません。
噛まれたら、鼻を軽くツンと触るという行動を繰り返して噛まなくなったということもあるようです。カメに噛まれたら不快だと学習してもらうためですが、うまくいくとは限らないので、やりすぎには気を付けてください。
もしも、自宅に迎えたリクガメが噛む個体だったとしても気長に付き合い、最後までしっかりお世話をしてあげましょう。

リクカメは野生動物であるということを忘れずに

カメは、犬や猫のように愛玩動物として品種改良が進められた生き物ではありません。あくまでも、野生の生き物を人間の生活環境に連れてきて一緒に暮らすということです。
なついているようなかわいい行動も見られますが、過度な期待はしない方が良いかもしれません。小さな行動の変化にわくわくし、見ているだけでも満足できる、そんな風にカメとのんびり付き合うことができる人には、良き共同生活相手となるでしょう。

ケージで飼えるペットで、もっとわかりやすく愛情を返してほしい場合、インコや文鳥等の鳥がおすすめです。鳥も種類や個体差、育て方や接し方によってはなつき具合は異なりますが、基本的にはよく人になつく生き物です。
インコや文鳥を飼うのはペット初心者でも大丈夫?鳥のメリットとデメリットを知る

リクガメの飼育に必要なもの

リクガメは、種類によっては飼育に必要なものが異なります。ここでは主に、ヘルマンリクガメとヨツユビリクガメに必要な飼育道具やエサ等を紹介します。

ケージ
水槽やプラケース、衣装ケース等でも良いが、寿命が長いので長く使い続けることを考えると爬虫類用専用ケージがおすすめ。
爬虫類専用ケージは、側面をスライドしてあけることができたり、カギをかけることができたりするものもあるため、お世話しやすい。
ただし、爬虫類専用ケージとはいえ爬虫類の種類は多く、リクガメには向かないものもあるのでよく確認する。
サイズは甲羅の5倍程度の大きさが目安。ヘルマンリクガメやヨツユビリクガメだと幅90cm以上の大きさが必要、できれば120cm以上が良い。
リクガメは活発に動き回るので、できるだけ広いケージを用意してあげると良い。
子ガメでも幅60cm以上が好ましく、成長したらもっと大きなケージが必要になるため、元から大きいものを選んでおいた方が良い。
ヒーター、温度・湿度計
ヒーターは、ケージ内の温度調節に使う。
特に、秋田等の寒い地域は、ライトだけでは足りないので必須。ある程度暖かい地域でも朝晩は特に冷えるのであった方が良い。
リクガメを飼育するには環境作りがとても重要なので、温度計や湿度計を設置して毎日チェックする。
ライト、ライトスタンド
殺菌効果や、甲羅や骨に必要なビタミンD3を作るために紫外線を浴びせる必要がある。
リクガメは、朝になると日光に当たって体を温めてから動き出す習性があり、バスキング(日光浴)をして体を温める行為が重要。ケージ内に部分的に特に温かいホットスポット(30~35度程)を用意する必要がある。
紫外線ライトやバスキングライト、必要であればライトスタンドを使い、ケージ内にホットスポットを作る。
サーモスタット
サーモスタットは設定温度になると電源を自動でつけたり消したりする温度センサー付きのスイッチのようなもので、基本的にはヒーターやライトはサーモスタットとセットで設置する。
商品によって機能等は異なるが、朝から夕方まで紫外線ライトをつけるためにタイマー機能がついていると便利。
必ず設置してから通電し、温度管理が適切に動くかどうか確認する。
床材
ヤシガラ、ウッドチップ、赤玉土、爬虫類用砂、新聞紙、ペットシート等、様々なものが床材として使用できる。
リクガメが食べてしまう可能性があるので、食べても安全なものを選ぶ。
ヘルマンリクガメやヨツユビリクガメのように乾燥を好むリクガメには、土や砂もしくは、湿度を好むリクガメ両方に適したヤシガラ素材や樹木のチップもおすすめ。
新聞紙やペットシーツ等は、排泄物の状態を確認しやすく、片づけやすいが、ボロボロになりやすいので要注意。
床材をミックスさせても良い。
エサ
小松菜やチンゲンサイ等のカルシウムが多い緑黄色の葉物野菜を中心に、レタス、キュウリ等バランスよく様々な種類の野菜を混ぜて与える。
ただし、ほうれん草等のカルシウムの吸収を阻害するシュウ酸が多く含まれる野菜はあまり与えない方が良い。※注意すべき野菜は鳥と似ているので参考に→インコや文鳥に定番の小松菜が危険!?鳥に野菜を与える時の注意点
安心安全な家庭菜園を始めるのがおすすめ!家庭菜園の参考に→鳥のための野菜作り!リボベジなどキッチンガーデンやプチ家庭菜園で野菜を育ててみよう
クガメは果物も大好きだが、糖分が多く、糖尿病になったり偏食になって野菜を食べなくなってしまったりすることもあるので与えすぎに注意。果物はおやつ程度に!
タンポポやオオバコ、ハコベ、クローバー等の野草も食べる。※野草は除草剤や吐きガスのかからない場所で摘む。
人工飼料のリクガメ専用のフードは栄養価が高すぎて肥満になりやすいので、与えるとしても栄養バランスを考えて副食程度に。
水入れ
水入れが軽いとひっくり返してしまう可能性があり、こぼれた水が汚れになる。ある程度重さのあるどっしりとした水入れを用意する。

リクガメの飼育にかかる費用

リクガメを飼育するためにかかる費用はそれほど高くありません。初期費用に60,000円、月々6,000円程度です。
手が出しやすい価格なだけに、飼い始める人も多いですが、寿命が長いので最後まで責任を持って飼育する覚悟が必要です。

飼育道具にかかる費用
ケージやライト、床材等、リクガメが暮らす環境を整えるのに必要な費用は、あくまで参考として40,000円程度。
買うものによりかなり幅があるので、選ぶものによってはもっと安くなる場合も高くなる場合もある。
リクガメの生体価格
ヘルマンリクガメ:10,000~30,000円程度。
ヨツユビリクガメ:8,000~10,000円程度。
エサ代(月額)
野菜や果物をスーパーで買うと2,000円前後。
野草を摘んだり家庭菜園で野菜を育てたりすると安くなる。
床材費(月額)
床材は、使う素材や量により値段は異なるがそれほど高くはない。
月に一度の床材交換で、ヤシガラの場合、2,000円程度。
電気代(月額)
ヒーターや紫外線ライト等、ケージ内設備の電気代で1,000~3,000円程度。
使うワット数や時間、季節等によって上下する。

リクガメの飼育で気を付けること

リクガメを飼う上で、特に重要で注意したいことをリストップしました。どれも大切なことなので、リクガメを飼う前に確認してみましょう。

カメは長生き
ヘルマンリクガメもヨツユビリクガメも寿命が約30年ととても長生きするペット。
引っ越しや結婚等、人生の転機が訪れても最後までしっかり面倒を見られるか、よく考える。
リクガメを診てもらえる動物病院を探しておく。秋田にある動物病院の一覧はこちら
ケージの置き場所
できるだけ静かで安定した日当たりと風通しの良い場所に置く。
日光浴が必要なので窓際が良いと思われるが、直射日光や冷気が入るので温度管理がしにくいので避けた方が良い。
温度管理
リクガメには昼夜である程度の温度差が必要なため、昼間はリクガメが活発に稼働する20~25℃前後、夜間は18~20℃前後を保つ。
ヘルマンリクガメもヨツユビリクガメも広い地域に生息していて、最適温には個体差がある。どれくらいの温度で活発に動くかをよく観察して調節する必要がある。
サーモスタットを使って温度管理すると良いが、最初の設定・設置を正しく行うように注意し、試運転を忘れずに。
ただし、自ら日向や日陰を行き来して温度調節をするリクガメにとって、ケージ全体を一定の温度に保つと逆にストレスになるので、昼間は必ず30~35度程度のホットスポットを用意する。(夜は消灯)
湿度管理
乾燥を好むヘルマンリクガメやヨツユビリクガメは、湿度が30~50%程度の環境が好ましい。
乾燥と言ってもそれほどカラカラではなく、日本の冬の乾燥具合だと湿度が足りない。
季節や時間によってかなり湿度も変わるので、湿度調節も必要。
湿度が足りない時は、部屋の湿度をあげたり、床材を霧吹きで湿らせたり、ケージ内に鉢植えの植物を置いたりする。
湿度がありすぎるときは、除湿器を使ったり、ケージ内に炭や乾燥剤を置いたり、ケージに取り付けられる熱帯魚用のファン等を設置。ただし、送風するとケージ内温度も下がるので温度管理にも注意し、ファンの風が直接リクガメに当たらないようにする。
日光浴&甲羅干し
リクカメが日光で甲羅干しをするのは、体温を上げる、殺菌作用で寄生虫や皮膚病を予防する、ビタミンD3を作りカルシウムの吸収を助けるという理由があるので、紫外線の出るライト必須。
リクガメに長く健康でいてもらうためにも、自然光を浴びせることも重要なので、ケージの外に出して直射日光を浴びせたり、散歩したりすると良い。
カルシウム不足に注意
カルシウムが不足すると甲羅の形が悪くなったり骨の形成にも悪影響があったりする。
よく日光浴をさせ、カルシウムが十分な食事を与える。

カメは変温動物
リクガメを含むカメは変温動物です。人間のように体温は一定ではなく、外界の気温によって体温が変化し、それに合わせて行動も変化します。
適切な環境でカメを飼育すれば、リクガメの寿命を延ばすことにもつながります。リクガメの特性を考え、快適な生活環境を用意してあげましょう。

リクガメは冬眠するの?
ヘルマンリクガメ、ヨツユビリクガメ等のチチュウカイリクガメ属は冬眠します。とはいえ、室内で飼育している場合は温度管理をしっかり行うので冬眠させなくとも良いでしょう。
飼育下での冬眠には、寒くなる前から絶食をさせたり10度以下に安定して保てる寝床の確保をしたり等の準備を万全に行い、冬眠明けも十分なケアが必要です。冬眠には高いリスクも伴うため、冬眠させない方が自然に近い状態で、体への負担も少ないかもしれません。
冬眠については飼育している人によって様々な意見があるので、経験者の話をたくさん調べて勉強をしてみると良いでしょう。
尚、その他のリクガメは冬眠させてはいけません。チチュウカイリクガメ属でも、幼体や老体、体が弱っている場合、飼育して日が浅い場合は冬眠させないようにしましょう。

リクガメのお世話

リクガメは、毎日エサを与えて掃除もこまめにする必要があります。習慣化してしまえば大したことはないのですが、最初の内は大変に感じるかもしれません。毎日愛情を持ってお世話してあげましょう。

エサの与え方

食べる量
少し食べ残すくらいが適量。
個体差があるので、エサの量を少しずつ増やして与え、適量を見つける。
与える回数
成長度合いや飼育環境によっても異なる。
生後10~3年の幼体は、1日に2~3回程度。たくさん食べたがる場合は、時間を空け何回かに分けて与える。
ある程度成長が止まった成体は、1日1回。
与える時間
午前中の日が高いうちが体が温まり代謝が良くなって消化しやすい状態なので、できるだけ午前中に与える。
夕方から夜になると胃腸は休息体制に入るので、食べ物を与えると消化不良を起こす場合があるので注意。
好き嫌いがある場合
エサは全て細かく刻み、ミックスして与えると良い。

絶食は必要?
リクガメは成体になると肥満防止のために、週に1~2回程度絶食させる人もいます。絶食については賛否両論あり、毎日しっかり食べさせている人の方が多いようです。

リクガメに与えてはいけないもの
身近な食材では、ほうれん草、キャベツ、芽キャベツ、ジャガイモの葉と芽、イジチク、トマトの葉と茎、ワラビ等はリクガメに与えてはいけません。人間にとっても毒となるようなヨウシュヤマゴボウ、トリカブト等もNGです。観葉植物も毒となるものが多いので、散歩させるとき等、誤って食べてしまわないように注意してください。
ヘルマンリクガメやヨツユビリクガメは草食性のリクガメなので、肉や昆虫も与えてはいけません。変なものを食べて消化不良等になっても、カメの固い甲羅を切開して手術できる病院は稀です。食べたものが原因で死んでしまうこともあるので要注意!
食べさせて良いかどうかよくわからない食材は控えた方が無難です。リクガメの食べ物については、本を読んだりペットショップや専門店にたずねたり、勉強してみると良いでしょう。

掃除

自然界では排泄物や食べ散らかしたものは風化したり、土の中にいるバクテリアが分解したりと自浄作用があります。しかし、ケージ内では手を加えなければ環境が良くなることはなく、むしろ悪化していくばかりです。飼育環境を清潔に保つのは飼い主の管理次第です。
ケージ内の手入れや掃除をさぼると、臭いだけではなくカビが生えたり虫が発生したりします。飼い主にとっても嫌なことですが、そんな環境で暮らすリクガメの方がもっと辛い…掃除はまめにしてあげましょう。

汚れを取り除く
食べ残しや排泄物をこまめに取り除き、ケージ内をできるだけ清潔に保つ。
汚れた部分の床材を取り除き、足りなくなった分を補充する。
ケージの汚れも気づいたら拭く等して、日常的にきれいにする。
大掃除
1~3カ月に1回程度。
できれば、臭いがしてきたリ汚れが目立ってきたりする手前で床材の交換をしてあげたい。
ケージに取り付けている器具を全て外し、ケージや水入れ等の洗えるものはきれいに洗い、洗えないものは汚れをよく拭いて、古い床材は捨てる。
洗ったものの水滴がふき取り、よく乾いてから新しい床材を入れて器具を設置し、リクガメに帰ってもらう。

飼育のポイント

  • 水は毎日新鮮なものに交換する。水が汚れていると飲まない場合もあるので、汚れていたら水入れを洗って新鮮な水を入れる。
  • 温度・湿度のチェック、管理を習慣化する。
  • リクガメは、規則的な生活を送る生き物なので、決まった時間に寝かせる。就寝時間には紫外線ライトやホットスポットのためのライトを消す。
  • 食事や水の飲み方、排泄物等、普段からよく観察し、異常がないかわかるようにする。

リクガメに温浴は必要?
リクガメに温浴をさせるのも賛否両論です。飼育書では温浴を勧めることが多いようですが、飼育経験者の中には必要ない、むしろやらない方が良いという人もいます。
温浴を勧める意見としては、汚れを落とす、飼育下で水不足にある水分補給、腸の動きを活性化させて排泄促進等がメリットであるという主張があります。しかし、野生のリクガメが温浴することはなく、飼育書や専門家の間でもやり方がバラバラで温浴が飼育方法として確立していないという理由で否定的な意見も多数あるようです。
温浴については、たくさんの意見も参考に、自分のリクガメを見て、飼い主自身でやるべきかどうか考えてみましょう。

リクガメのお留守番
旅行や出張、冠婚葬祭等で家を空けることもありますよね。きちんと温度・湿度管理ができていて健康な成体のリクガメであれば2~3日は食べ物を食べなくとも大丈夫です。ひっくり返りにくいように、ケージ内の段差をなくし地面をフラットにして、水は多めに入れて出かけましょう。
ただし、エサや水をちらかしたり排泄物がたまったり、もしかしたらひっくり返って起き上がることができずにそのままということもあります。長期で家を空ける場合はもちろん、短期でもできればペットホテルや動物病院に預けたり、ペットシッターや知人などに最低限のお世話を頼んだりした方が良いでしょう。

まとめ

リクガメは人にも良くなつく生き物で、ペットとしても人気です。エサを食べる姿等、動きを見ているとかわいくて癒されます。
しかし、お金もあまりかからないしケージ内なら簡単に飼えそうと安易に飼育を始めてはいけません。リクガメは野生の生き物で、ケージ内の環境の管理に気を使います。サーモスタットを使って自動で温度・湿度、ライトの管理ができますが、油断せずに毎日のチェックをする必要があります。エサは、新鮮な野菜や果物等を常に用意して、掃除も定期的に行わなければいけません。
リクカメの飼育は、初めての場合、案外大変と思うかもしれませんね。寿命が長いので、自分の人生の転移があったとしても最期まで責任を持ってお世話をできるかどうか、もう一度よく考えてみましょう。