猫島とは?行くときの注意点や島が抱える問題…秋田で会えるのは象潟漁港の港猫

ペット記事

猫島とは?行くときの注意点や島が抱える問題…秋田で会えるのは象潟漁港の港猫

猫好きなら一度は訪れてみたいと思う猫島!かわいい猫たちがたくさんいると思うとワクワクしますよね。今回は、全国にある猫島の特徴、猫島に行くときの注意点、猫島が抱える問題、猫島関連の本等、猫島について紹介します。秋田に猫島はありませんが、象潟漁港では港猫が!秋田の港猫についても紹介しています。

猫島とは
猫島とは、特定の島名ではありません。島の全体に猫が多く、島内人口に匹敵もしくはそれ以上も猫の数が多い島のことを猫島と呼びます。猫が多く暮らす島を、いつの間にか猫好きたちが猫島と呼ぶことで世間にも浸透してきました。 何故猫島には多くの猫が暮らすのかは諸説あり定かではありません。大量発生したネズミやヘビ、イタチ等を退治するために、たくさんの猫を島へ迎え入れたときの生き残りが繁殖して定住したとも、猫が大量の象徴として大切にされてきたためとも言われています。

日本全国にある猫島

猫島と呼ばれる島は日本全国に20か所以上もあるようです。今回は猫島として有名な島をいくつか紹介します。
尚、猫島に登録や認定などがあるわけではなく、猫好きたちが猫島と呼んでいるだけなので、具体的な猫島の数は定かではありません。新たな猫島を求めて旅に出るのも面白いかもしれませんね。

田代島(宮城県石巻市)
  • 高齢化で人口減少が続き、人口約60人の限界集落となりつつある小さな離島。
  • 近年、メディア等で猫島として取り上げることにより、観光客が増加。
  • 島内には大漁の守護神である猫神様を祭った猫神社があり、猫たちは島民に大切にされている。
  • 猫の天敵である犬の持ち込み禁止。
青島(愛媛県大洲市長浜町)
  • 東京ドームと同じくらいの小さな島に、人口は減り続け島民わずか13人に対してどんどん増え続ける猫130匹。(2018年2月現在)
  • 島に着いた瞬間から至る所に猫がいるが、島内では猫の健康を考えて勝手なエサやりは禁止、観光客は指定のエサやり場でエサを与えることができる。
  • インターネットは猫の島として大人気だが、船便が少なく、観光島ではないため、宿泊施設、自動車、自転車、自動販売機はないので要注意。
男木島(香川県高松市男木町)
  • 島民200人以下で猫の方が多いと言われる島で、写真家の岩合光昭さんが訪れたことでも有名になった。
  • 島の道のほとんどは石段や坂道や石畳で独特な雰囲気を持ち、北端にある洋風な総御影石造りの男木島灯台島も美しく資料館が併殺されている等、観光としても楽しめる。
  • 貸し出し用の自転車もあり、島のいたるところにあるアートや瀬戸内海の美しさと合わせて散策できる。
  • 島民が観光客をあたたかく迎えてくれるアットホームな島としても有名。
  • 猫たちは群れになっていることが多く、一斉に寄ってくるところがたまらない!
佐柳島(香川県仲多度郡多度津町佐柳)
  • 瀬戸内海に浮かぶ塩飽諸島(しわくしょとう)のひとつで、外周約7km人口約100人の小さな島。
  • 写真家の岩合光昭さんの写真集「岩合光昭の世界ネコ歩き」の撮影で訪れたことで有名。
  • 飲食店や宿泊施設はなく、島へのフェリーは1日4便なので、猫とゆっくりするには朝の便で行って最終便で帰るのがおすすめ。

猫島に行くときの注意点

猫島、テレビやネットで話題になっているとはいえ、普通に島民と猫たちが暮らしている日常生活の場です。観光を生業としている島もありますが、そのほとんどは、猫を売りにした観光キャンペーンを行っている、というわけではありません。島に観光客が訪れ活気が出るのは嬉しいことですが、島民や猫たちに迷惑をかけないようにする必要があります。
また、訪れる際は、交通手段に十分気を付けてください。宿泊先や飲食店等が極端に少ない、もしくは全くない島もあります。あらかじめ旅行計画はしっかり立てておきましょう。

交通手段や宿泊先等を事前に調べて手配する

島なのでフェリーや定期便等を使って上陸することになります。一日何本も出ていれば便利ですが、そううまくいかないのが離島です。1日に数本しかない島もあるので、あらかじめどの便に乗ってどの便で帰るのか決めておくと良いでしょう。しかも、定員も限られているので、人が多く訪れる土日やGW等の大型連休は要注意です。
宿泊施設もないもしくは多くない島が多いです。島でも近隣でも、宿泊施設には早めに宿泊できるか問い合わせおくと良いでしょう。宿泊施設がない島で、最終便を逃すと野宿になってしまいます。

持ち物

島には売店や飲食店はおろか、自動販売機がないところもあります。食べ物と飲み物は、島での滞在時間を考えて、必要と思う分だけ持参しましょう。 猫たちを撫でて食べ物を食べるときなどに手を拭けるようにウェットティッシュは必須です。公共水道が一つしかなく、水が貴重となる島もあります。使ったティッシュ等のごみを入れられるビニール袋も必須です。ゴミは必ず持ち帰りましょう。
そして、猫と遊ぶために、猫じゃらし等の猫が喜ぶおもちゃを持っていくのがおすすめです!最初は匂いを嗅ぎに近寄ってくる猫も多いですが、慣れてくれば次第に空気に。猫カフェで経験したことがある人もいると思いますが、猫は気まぐれでずっと近くにいたり撫でさせたりしてくれるわけではないですよね。ところが、おもちゃにはけっこう食いついてきます。特に、若い猫はおもちゃに興味津々で遊んでくれるようなので、猫が気になるおもちゃを持っていくと良いでしょう。
また、キャットフードの持参も持参すると良さそうです。猫たちはいつまでもエサを欲しがるので上げすぎには要注意です。ただし、愛媛県「青島」のようにエサやり場以外でのエサやり禁止や、そもそもエサやり禁止としている島もあるので気を付けてください。猫たちの健康を考えて我慢です。もし持って行ってもあげられなかったり、余ってしまったりしたエサは島に寄付してくるといいでしょう。

島内で気を付けること

まず、第一に、島民と猫たちの迷惑にならないようにふるまいましょう。はしゃいでしまう気持ちはわかりますが、そこには普段の島の暮らしがあります。エサをあげてはいけない等島のルールや人としてのマナーを守って猫たちとふれあいましょう。
島に人がたくさん訪れれば、お金を使って地域経済活性化につながるから地元の人も喜ぶだろうと思うかもしれませんが、実はちょっと違います。例えば、今回紹介した愛媛県の「青島」は、売店はおろか自動販売機さえありません。お金の使いようがないのです。
猫島では、観光地化されている島はむしろ少ないかもしれません。人が来るので商売になると思われますが、いつまで猫島ブームが続くかわからずなかなか始める人もいないそうです。それでも、島の人たちは観光客を受け入れてくれていることに感謝ですね。

猫島が抱える問題

猫島は猫たちがのんびり暮らす猫の楽園のように見えますが、実は様々な問題を抱えています。猫好きならどんなことが問題とされているのかを知り、協力できることを考えてみましょう。

観光客が増えたことによる問題

小さな過疎の島に、観光客が増えて地域が活性化されるのはいいことだ、と思うかもしれませんが、一概にそうとは言えません。観光のために整備されている島もありますが、猫島の中には、ただ島民と猫が暮らしているだけという島もあります。写真を撮るために不法侵入をしたり、ゴミをポイ捨てしたり、島民や猫の生活の迷惑にならないように気を付けましょう。
また、観光客が猫にエサをあげるのも問題となっています。野良猫だからエサやりしてもいいだろうと思うかもしれませんが、島民が猫のことを考えてエサの管理をしている島もあります。観光客が来た後は体調を崩す猫が多く、フンの被害も増え、エサをばらまくことでカラスがきて子猫が犠牲になることもあるそうです。
島の環境が猫の体調等を考え、エサやりが禁止になっている島もあります。ちょっとだから大丈夫、と考える人がたくさんいれば、ちょっとどころでは済まなくなるのは想像できますよね。自分勝手な行動はせず、その島のルールを確認して猫たちとふれあいましょう。

猫が増え過ぎているという問題

外敵がおらず、避妊・去勢手術をしていない猫たちは、どんどん増えていきます。近親交配によって障害を持った猫も増えているようです。
猫が増えるということは、エサが必要でフンが増えます。島民がエサを管理している島もありますが、その費用も手間も負担となります。観光客がエサを大量にばらまいていくこともありますが、毎日がそういうわけでもないので、農作物や漁業にも被害があるそうです。フン被害や発情期の鳴き声等、島民を悩ませる問題も増えていきます。
また、限界集落となった愛媛県の「青島」のように、人口が減少し、面倒を見ることができなくなる心配もでてきます。島民は猫を大切に思っているので、増え過ぎた猫の将来も心配しています。猫が増え過ぎてると、島民の被害も心配も増えていきます。

日本一猫に優しい島と言われる「男木島」
猫が増え過ぎた被害に頭を悩ませていた男木島の島民ですが、猫との共存を守るために、200匹以上いる島猫全てに不妊手術を実施しました。しかも、手術を受ける猫の栄養状態や猫の数、生活場所等を調査して、手術に耐えられる体力をつけるために食べ物が行き渡るような配慮もされていたそうです。その結果、今では、発情期の鳴き声や喧嘩、マーキング等の被害が減っているようです。
避妊手術の実施は、香川県高松市にあるNPO法人BONにゃんが公益財団法人どうぶつ基金が援助を得て行われました。不妊手術を行うことで、猫の増え過ぎ被害を減らすと同時に、猫の将来的な殺処分も減らすことができます。このような活動が、同じような問題を抱える地域に波及していくことが期待されています。

猫を捨てる人が増えているという問題

猫島は、猫が幸せに暮らす楽園というイメージがあることで、島に猫を捨てに来る人が増えているそうです。猫は、上下関係や縄張り争いもあり、島に来たからと言って必ずしも平和に暮らせるわけではありません。飢えに耐えながら暮らしている猫もいます。猫島は、ここなら安全に暮らせるというところではないのです。 勝手に不妊手術を受けていない猫が捨てられると、いつの間にか猫が増えてしまう可能性があります。島民が猫のために不妊手術を行っている島もあるので、勝手な迷惑行為はやめましょう。そもそも、猫を捨ててはいけません。無責任に拾うのもだめです。最後まで面倒を見るという責任を持てないのなら、生き物を飼ってはいけません。
参考記事:ペットショップで衝動買いをしてはいけない!

猫島のためにできること

猫島のために何かしたいと思ったら、島民の方やその地域を管轄するボランティア団体にエサ等の物資支援を受け付けているところを探してみると良いでしょう。不妊手術にもお金がかかるので、募金等を募っているところに寄付することでも猫たちの手助けになります。
以前、愛媛県「青島」で、エサ不足から「青島」の近くに住む方がツイッターで支援を呼び掛けたところ、保管場所もなくなるほど大量にエサが届き、逆に支援停止を呼びかけたこともあるようです。
気を付けたいのは、猫島に行くことが島のためになるんだ、という考えです。観光を生業としていない島では必ずしもそうではないということは覚えておいた方がいいもしれません。今後も観光客を受け入れてもらうためにも、マナーを守って島民や猫たちに迷惑をかけないようにしましょう。

秋田の港猫

残念ながら、秋田には猫島と呼ばれる島はありません。しかし、秋田には港猫がいます!港猫とは、その名の通り、港に住み着いている猫です。秋田県にかほ市象潟漁港では「きさかた港猫を守る会」が猫の保護活動を行っています。そのおかげで、象潟漁港に行くと、かわいい猫たちを見ることができますよ。

きさかた港猫を守る会

象潟漁港に住む野良猫を「きさかた港猫」と呼び、保護している団体で、獣医師や保健所のアドバイスを受けて活動しています。エサやり、避妊・去勢手術、怪我や病気の治療、捨て猫の保護、捨て猫防止の啓蒙、港の清掃等、猫たちのために様々な活動をしています。猫の保護はもちろん、この活動を通して多くの人に関心を持ち、象潟町を訪れてもらうことで地域活性化にもつながっています。
寄付や会員も随時募集していてるので、気になる方は「きさかた港猫を守る会」の公式サイトをチェックしてみてくださいね。ブログや里親募集情報も掲載されています。

島猫や港猫は、地域の人々とふれあってはいますが、飼い猫ではなく野良猫です。人慣れしていない猫もいます。たくさんの猫とふれあってみたいけど、野良猫とふれあうにはまだ修業が足りないという人は猫カフェに行ってみるのはどうでしょう。人に慣れたかわいい猫たちとふれあうことができますよ。
秋田にある猫カフェの一覧はこちら