鳥のための野菜作り!リボベジなどキッチンガーデンやプチ家庭菜園で野菜を育ててみよう

インコや文鳥には、安全で新鮮な野菜を与えたいですよね。自分で野菜を育てれば、愛鳥に摘みたての無農薬野菜を与えることができます。野菜の種類によっては、紙コップ等のちょっとした器でも育てることができ、場所も手間もほとんどいりません。
今回は、鳥たちの副菜にぴったりの手軽にできる野菜を紹介します。葉物野菜は簡単に育てることができるので、愛鳥のためにキッチンガーデン、プチ家庭菜園を始めてみませんか?

鳥の食事

鳥の主食は、ヒエやアワ、キビ等の穀物のシードです。炭水化物化は豊富ですが、主食だけの食事だとビタミンやミネラル等が不足してしまいます。そのため、副菜として新鮮な野菜やボレー粉、塩土なども与える必要があります。
他にも、鳥の最適な食事としてペレットがあります。ペレットは、鳥の種類によって必要な栄養素のすべてが入った総合栄養食ですが、味が単調で食いつきが悪く、全く食べない子もいます。ペレットは普及してから20~30年程度と歴史が短いことから、完全ペレット食で長生きをした鳥のデータが少なく、まだ発展途上と言えるかもしれません。

中には、野菜を食べない子もいますが、基本的に鳥は新鮮な野菜が大好きです。鳥も人間と同じように食べ物の好みがあり、食べ物を食べるのが生きる楽しみでもあるでしょう。健康に気をつけながら愛鳥がおいしいと思う食事を与えたいですよね。
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キッチンガーデンで育てられる野菜&栽培方法

キッチンガーデンとは、食用で使う植物のガーデニングです。野菜などを育てる家庭菜園と同じと言えば同じですが、キッチンガーデンは見て楽しむための鑑賞としての用途も兼ねています。

プラスチックカップや紙コップで栽培

キッチンやテーブル等でも育てられるミニキッチンガーデンを楽しめます。紙コップは、葉物野菜が育つまでの1カ月程度であれば十分持ちます。プラスチックカップは長期間でも大丈夫で、透明なため野菜の根が伸びる様子が見えるので面白いですよ。
プラスチックカップや紙コップ以外でも、空き容器を活用して育ててみましょう。

種をまく前の準備
プラスチックカップもしくは紙コップを用意する。
底にキリ等で直径5mm程度の水抜き用の穴をあける。
水はけと通気性をよくするため、底に鉢底砂を入れる。深さは1cm程度。
種まき用の土を9分目まで入れる。スプーンですくって入れ、背で軽く押さえて平らにならすと良い。
種をまく前に、じょうろや霧吹きなどで水をかけて、土を湿らせておく。余分な水が流れてくるくらいまでたっぷりかける。
土をまくときや平らにするときは大きめのスプーン、種まきはマドラースプーンを使うと便利。

水菜
種を2つまみ程度まき、種が隠れるくらい土をかぶせて平らにする。
14日後、葉が伸びてきたら混んできたところを間引いて6割程度に株数を減らす。
葉が15~20cm程度に育ったら根元からハサミでカットして収穫。収穫まで30日程度。
収穫後、しばらくすると新しい歯が生えてくるので長く楽しめる。
良く育つので種のまきすぎには注意。
バジル
種をパラパラとまき、優しく土をかぶせる。
芽が出揃ったら元気のないものを間引く。
葉の付け根からわき芽が出るので、葉のする上をはさみで切って収穫。収穫まで約30日程度。
わき目がどんどん伸びていくのでバランスが良くなるよう形を整えつつ収穫する。
花が咲くと葉が固くなるため、つぼみの内に取る。
根も伸びるので、大きい器に移すともっと大きく成長する。
うまく育てれば肌寒くなるまで収穫できる。
ラディッシュの葉
間隔を開けて種を5~9粒まき、表面をならして土がしっとりするくらい霧吹きで湿らせる。
日当たりの良い場所に置き、乾燥させないようによく水やりをする。
葉が触れ合う程度に育ったら元気のいいものを2~3株残して間引く。一気に間引かなくていいが、間引かないと育たたない!
土から見える赤い部分が3cmくらいになったら収穫する。収穫まで約40日。
鳥に与えるのは葉の部分のみなので、根の部分はサラダにしたりピクルスにしたりして飼い主が食べる。

土が乾かないように、水は毎日霧吹きで与えます。特に、芽が出るまではしっかりまんべんなく与えてください。だんだん育っていくので、間引いたり都度ちぎったりしてその都度愛鳥に与えましょう。

再生野菜「リボベジ」でリサイクル栽培

再生野菜「リボベジ(リボーン・ベジタブル)」は、スーパーで買ってきた普通の野菜の捨てるようなところから育てられる野菜のことです。

用意するもの
コップやお皿、豆腐のパック等の入れ物に、水を水深1cm程度張る。

水菜
根元から少し長めに茎を切って、根の部分を水に入れておくだけ!
1週間でどんどん伸びるので、ある程度育ったら土に植え変えると良い。
バジル
水が吸いやすくなるように茎の先端を斜め切りし、水に入れておくだけ!
葉が水につかないように注意。
数週間後には根が出て育ってくるので、土に植え変えると良い。
大根の葉
茎がついている大根の上のヘタ部分を2cm程度残してカットし、水に入れておくだけ!
みるみる育ち、10日ほどである程度の長さになるので、適宜収穫。
豆苗
根を水に入れておくだけ!
わき目から成長するので、買ってきたものや再生したものを食べるときは、豆の上に芽が二つあるくらいの長さでカットすること。
再生1回目はある程度の量が採れるが、2回目以降は収穫量がどんどん減っていく。
ただし、豆苗を鳥に与えるのは要注意!豆苗には女性ホルモンによく似た作用をする成分が含まれているので、メスの場合発情を促進する可能性があるので、時期を見て与えたり、与えすぎたりしない方が良い。

日当たりの良い場所に置き、水は毎日交換しましょう。
日当たりが良すぎて水温が上がり、根に良くないため、夏はうまく育たないかもしれません。水に直射日光が当たらないような工夫をすると良いでしょう。また、冬は寒いので育ちにくくなります。
必ず成功するとも限らないので、1度失敗しても、余った野菜を何度か試してみると良いでしょう。

プチ家庭菜園で育てられる野菜&栽培方法

家庭菜園と言えば、庭や畑のイメージもありますが、もっと気軽な場所で始めるプチ家庭菜園もおすすめです。ある程度のスペースが必要な大きい器ではなく、100円均一で売っているくらいの小さな器で大丈夫!手軽に育てることができ、鳥も喜ぶ野菜を紹介します。

植木鉢やミニプランター栽培

植木鉢や小さいプランターでも野菜を育てることができます。大きいコンテナとなると置き場所にも困りますが、小さめのプランターや植木鉢ならベランダや玄関前等のちょっとしたスペースに置くことができますよね。

準備するもの
育てる野菜に合わせたプランター。
市販の野菜用培養土。様々な土や肥料がバランス良く配合されていて、水はけや通気性も良い。市販品はばらつきもあるのでできれば水はけのよいふわふわとした軽いものを選ぶのがおすすめ。湿っていたり枝や葉の形が残っていたりするものは避ける。
底がメッシュになっているプランターは水はけが良いのでそのまま培養土を入れる。
鉢等で底に大きめの穴が空いている場合、害虫等の侵入を防ぐため、ネットを敷いて鉢底石を入れてから培養土を入れる。

肥料や水やりについて
水やりはじょうろで毎日行う。夏は朝夕1回ずつ、秋から春にかけては朝10:00くらいに1回程度。
プランター栽培は乾きやすいので、表面が乾いてきたら水をやる
水は、葉にかけないように根元に、下から水が流れるくらいたっぷりと。
プランター栽培の追肥は、液体肥料がおすすめ。2回目の間引きが終わった頃から、指定通りに水で薄め、1週間に1回程度じょうろで葉っぱにかからないよう根本に与える。

小松菜
幅40cm程度の小さめのプランターや植木鉢でもOK!
季節に関係なく年間を通していつでも栽培できる。25℃以上の高温には弱く、-3℃でも枯れないほど低温には強い。
プランターの場合、種は直まきで深さ5mm程度、条間10~15cmの条(すじ)まきもしくは、5cm間隔の点まき。
5日~1週間程度で発芽が揃うので、全て発芽したら1回目の間引き。形が悪いものや元気のないものを間引いて株間を3cm間隔にする。
本葉が3~4枚前後になったら2回目の間引き。株間を5cm程度にする。
2回目の間引き以降、株が混んできたと思ったら早めに間引きながら育てる。
収穫目安は、夏まきで25~30日、春秋まきで45~60日、晩秋まきで60~100日程度。見た目としては、草丈が20~25cm程度になったら。
連作障害はないものの、同じ土を使う場合、肥料をたっぷり施してから使うと良い。
ミニチンゲンサイ
幅60cm程度の標準サイズのプランターでOK!
季節に関係なく年間を通していつでも栽培できるが、春から秋にかけて種まきをすると失敗が少ないのでおすすめ。
気温が15℃~25℃程度となる時期に種をまき、真夏の栽培は避ける。
プランターの場合、種は直まきで深さ5mm程度、5cm間隔の千鳥状(。゜。゜)にまく。
種まきから2~3日で芽を出し、双葉が開く1週間~10日後ころに1回目の間引き。形の悪いものを3cm間隔程度に、根を傷つけないようハサミで間引く。
本葉が3~4枚前後になったら株間5cm程度になるよう間引く。株間を大きくとって風通しを良くすると病気になりにくい。
ミニチンゲンサイは、20~30日程度で収穫時期となる。
人間が食べる場合、丸ごと調理できるので根っこから引き抜く。
連作障害があるので、一度使った土は1年以上あける。その間、肥料や腐葉土等を混ぜて土を作り直し、別のものを育てると良い。
小カブ
幅60cm程度の標準サイズのプランターや植木鉢でもOK!
カブの発芽適温は20~25℃、生育温度は15~20℃と涼しい気候を好むため、春と秋が種まきに適した時期となる。
プランターの場合、種は直まきで深さ5~10mm程度、条間10~15cmの条(すじ)まきもしくは、バラまき。バラまきをすると苗の間引き等管理に手間がかかるので、条まきがおすすめ。
種をまいてから4~5日程度で発芽が始まり、発芽が揃ったら1回目の間引き。本葉同士が重ならない程度の株間2~3cmで間引き、株が倒れないように、まっすぐになるよう土寄せをすると良い。
本葉が2~3枚になったら2回目の間引き。間引くときは、隣の株の根も抜けないようにはさみで切り、根元に土寄せをすると良い。
本葉が5~5枚になったら最後の間引き。小カブは株間8~10cmを確保して1本立てにする。
小カブの収穫は種まきから40~50日程度。少しだけ掘って根の直径が5~6cmになっているか確認してみると良い。
収穫のタイミングが遅れると「す」が入って触感が落ち、中がスカスカになってしまう。「す」が入っているかは、外葉をちぎって葉柄の断面に空洞があるかどうかでわかる。

間引いたものから鳥に与える
間引いたものは捨てずに、その都度、愛鳥に与えるのがおすすめです。むしろ、収穫時期を迎えてしまうと1回に与えるには多い量になってしまうので、与えすぎ注意してください。成長しきっていなくとも必要なときに葉っぱをちぎったりハサミで切ったりして与えましょう。
だんだんとはっぱを減らしていくと、収穫時期に良い形を迎えられなくなりますが、鳥に与えるには適宜摘み取りで良いでしょう。特に、小カブは、鳥には葉を与えるので、カブとしてはうまく育たないかもしれません。
収穫時期になってたくさんとれた場合、与えすぎは良くないので、枯れたり腐ったりする前に飼い主がおいしくいただきましょう。

自分で野菜を育ててみよう!

愛鳥に生の野菜を食べてもらうために、毎日スーパーで買い物をしている人も多いかもしれません。鳥が食べる量はそれほど多くないですよね。鳥が好む葉物野菜は、鳥が食べる量くらいであれば簡単に育てることができます。
自分で育てた野菜だから安心で、取り立てを与えられるからとても新鮮!鳥が食べる分くらいであれば、ちょっとしたスペースでできますよ。ぜひキッチンガーデン、プチ家庭菜園にチャレンジしてみてくださいね。もしかしたら、案外ははまるかもしれません♪