かぼちゃの種の作り方!おやつとしてハムスターやインコ、犬に与える目安

かぼちゃの果肉は栄養満点で、種もおやつになります。かぼちゃを調理すると種やわたを捨ててしまいがちですが、種を乾燥させて、ハムスターやインコ等ペットたちの手作りおやつにしてみませんか。
今回は、ペットのおやつになるかぼちゃの種の作り方を紹介します。作り方と言っても乾燥して乾煎りするだけですが、ちょっとしたコツや、ペットに与えても良い量の目安も参考にしてみてくださいね。

かぼちゃの種の作り方

かぼちゃは、煮つけたり天ぷらにしたり、親しみのある野菜ですよね。スーパーでもおなじみの食材で、自分の家で育てている人もいるでしょう。料理をする時は、種を捨ててしまいがちですが、ハムスターや鳥類などのペットを飼っているならちょっと待ってください!かぼちゃは種も栄養価が高く、人間にとっても生活習慣病予防やアンチエイジング、血行促進、美肌効果等、健康や美容に良い食べ物です。
お店で売っているのを飼うことはたまにあるかもしれませんが、せっかくかぼちゃを買ってきたのなら自分でかぼちゃの種をペットや人間が食べられるようにうまく加工してみましょう!

1.かぼちゃから種を取り出す
種や綿をスプーンでくりだす。
2.種を洗う
種のまわりのわたを取り除くために良く洗う。
ヌメヌメしているので、ザルやみかんが入っているようなネットに入れ、水ですすぎながらもみ洗いするのがおすすめ。
3.天日干しをする
よく洗った種はキッチンペーパーで水気を切り、天日干しをする。
種が重ならないようにキッチンペーパーやザルに並べたり、ネットに入れたりして、日光が良く当たる風通しのいい場所で干す。
冬であれば、暖房によく当たるあたたかい場所で。
できるだけ、天気の良い日を見計らう。
1日で見た目には乾くものの、2~3日から1週間ほど乾かせればベスト。
しっかり乾燥している方が保存がききます。
電子レンジで乾燥させる場合、はじけない程度に1~2分くらい。
オーブンで乾燥させる場合、焦げ目がつくくらいまで焼く。
4.種の外側の白くて薄い皮を取り除く
種が乾燥すると、ヌメリの原因である膜が白いパリパリの薄い皮なるので、全てしっかり取り除く。
薄い皮は、ハムスターの喉に張り付いて大変なことになりかねない…
5.乾煎りする
種をフライパンで乾煎りする。
香ばしくなるまでこげない程度に煎る。
6.完成!
ハムスターやインコ用は、殻をむかなくても自分で殻をむいて楽しくおいしく食べてくれる。
できた種は、ジップロックや小瓶等に入れて風通しの良い涼しい場所や冷蔵庫で保存する。
乾燥剤も一緒に入れると良い。

人間が食べる場合

人間が食べる場合は、乾煎りする前に殻をむきましょう。キッチンバサミや爪切りで切り込みを入れるとパカッときれいにとれますよ。
かぼちゃの種を生で食べたい場合は、殻を向いた状態で6時間ほど水につけてください。玄米などもそうですが、種には酵素抑制物質が含まれています。時期が来たら発芽するように酵素の働きを調整するためにあるのですが、これを摂取してしまうと消化不良を起こしたり膵臓に負担をかけたりと体によくありません。

犬や猫にもかぼちゃの種は効果的
犬や猫にとってもかぼちゃは果肉のみならず、種も体に良い効果があります。人間と同じように殻を取り除いたものを与えてください。 犬や猫にナッツは良くないとよく言われていますが、かぼちゃの種に毒性はなく、少量であれば大丈夫です。体重にもよりますが、脂質も多いのでたまに1回数粒程度にとどめましょう。粉末にしてごはんにかけてあげても良いですね。
ちなみに、犬や猫に食べさせていけないナッツは、アーモンド、クルミ、マカダミアナッツ、ピーカンナッツ、ピスタチオです。

特に換毛期には良い栄養となる
換毛期には十分な亜鉛が必要で、かぼちゃの種には亜鉛が多く含まれています。毛に張りがない、毛艶が悪い、フケが出る、体をよく掻いている、肉球や鼻がガサガサしている、ケガの治りが遅いということがあったら、もしかしたら亜鉛不足かも!?
症状がひどい場合は病院へ行く必要がありますが、換毛期には亜鉛を多く含むかぼちゃの種を、食べやすい形で少量与えてみても良いでしょう。

かぼちゃの種を与える目安

かぼちゃの種は栄養価がひまわりの種よりも高く、カロリーは少なめなので、種が好きなハムスター等のペットにはおすすめのおやつです。とはいえ、小さな体のペットにとって、脂質の多い種はカロリーを取り過ぎに気を付けてください。

ハムスター
3~4日に1度、おやつとして※他の種も与える場合、量に応じて減らした方が良い
ジャンガリアンハムスター1日3粒
ゴールデンハムスター1日5粒
セキセイインコ、文鳥等の小型の鳥
たまにおやつとして1粒
文鳥はインコよりもくちばしの力が弱いので、食べられなかったら殻をむいてちぎって与える
オカメインコ等の中型の鳥
たまにおやつとして1、2粒
オウム等の大型の鳥
1日数粒程度
ウサギ
たまにおやつとして1、2粒
犬、猫
たまにおやつとして数粒
すりつぶすと食べやすく消化しやすい

太るのが心配だったり、実際に太ってきたリ、運動不足だと感じている場合、種を与える回数や量を減らしましょう。

かぼちゃは栄養価が高く、果肉を与えてもOK!

ハムスターやインコ、文鳥、ウサギ等のペットたちにもかぼちゃの果肉は、栄養があって体に良い野菜です。生でも大丈夫ですが、ラップに包んでレンジでチンする等、熱を加えると甘みが増し柔らかくなるので、ペットにとっても食べやすくなります。
ただし、味付けをしたり与えすぎたりはNGです。かぼちゃにはでんぷんが多く含まれているため、与えすぎは肥満の原因にもなります。カロリーの摂りすぎには気を付けましょう。

ハムスターなら1日の食事量は体重の約10%と言われています。そのうち、半分がペレット、半分が野菜と種子数粒を目安に、かぼちゃやその他の野菜を与えましょう。糖分が多いかぼちゃを毎日与えていると肥満になるので、たまに少量与えるのがおすすめです。インコも同様に、たまにおやつとして少しだけ与えてみると良いでしょう。
フェレットもかぼちゃをおいしく食べますが、肉食なのでフェレット本来の食べ物ではありません。食べ過ぎると消化不良や肥満になる可能性もあるので、たまにおやつやご褒美としてほんの少しだけならOKです。

かぼちゃは犬や猫にも良い効果がある

かぼちゃは犬や猫にとっても栄養満点で、健康維持と老化防止に役立つ食材です
犬や猫にかぼちゃを与える場合、消化が良くなるように茹でたり蒸したり、指でつぶれるくらい柔らかくしてから与えます。犬や猫は食物繊維を消化するのが苦手なので、熱を加えたら皮を剥いてマッシュ状にすると良いでしょう。甘さが強いので食欲不振の時でも食べてくれそうです。
ただし、食べ過ぎには要注意です。かぼちゃは100gで90カロリーなので、全体の食事量を考えて与えましょう。また、目、皮膚、粘膜を健康に保つビタミンAが豊富ですが、犬はビタミンA中毒にかかりやすいです。ビタミンAは蓄積するので、毎日与えると蓄積されたものと合わせて中毒を引き起こす可能性もあります。
与える目安として、5kgまでの小型犬で1片20g程度です。体調が悪くなるようであれば減らすもしくは与えないようにしてください。かぼちゃは甘みがあり犬や猫にとってもおいしいので、たまにおやつとして与えたり、ご飯に混ぜたりと、適度な摂取を心がけましょう。

栄養満点なかぼちゃを活用してみよう!

かぼちゃは、果肉も種も栄養満点な食べ物で、ペットの体にも良い影響があります。種が大好きなハムスターやインコはもちろん、犬や猫にも効果的です。
糖分や脂質が多く、肥満の原因になるので、とにかく与えすぎには要注意です。体の大きさや運動量によって与える量は変わりますが、コミュニケーションの一環としてたまにおやつに少しだけあげる、くらいが良いでしょう。
好みによって、特にインコは食べないこともあります。無理に与えず食べなかった分はぜひ自分で食べてみてください。人間にとっても健康や美容にも良く、味もおいしいのではまってしまうかもしれませんよ。今度かぼちゃの料理をすることがあったら、種を捨ててしまわずに、手作りかぼちゃの種に挑戦してみましょう!