ペットショップからペットを迎えるときに気を付けること

ペットを飼いたいと思ったとき、まず思いつくのがショップではないでしょうか。特に、初めてペットを飼う人はペットについてわからないことが多いため、気軽に立ち寄れるペットショップに足を運ぶ人が多いと思います。
そこで、ペットショップからペットを迎え入れるときに気を付けておきたいポイントを紹介します。ペットショップに行く前に知っておくことで、今後のペットライフをより良くしましょう。

店内やペットのケージは清潔?ペットショップの状態を見る

ペットショップで子犬がじゃれている様子ペットショップに入ってまず気になるのが、清潔感だと思います。生き物がたくさんいるため、どうしてもある程度の臭いはあります。特に、自分の匂いが消えて落ち着かないハムスターや小動物等は、掃除頻度を高くしても良くないため、ある程度の臭いはしかたありません。魚や爬虫類もある程度の生臭さがあるものです。ただ、異様な臭さを感じる場合は要注意です。

犬猫であればきちんとトイレの処理がされていなかったり、ケージを何日間も掃除していなかったり、水槽の水をずっと放置していたり、お世話をおろそかにしていると臭います。見た目には問題が無さそうなお店でも臭いということは、お客さんからは見えないバックヤードが汚い可能性もあります。エサや汚れ物を放置していたり、掃除不足だったりするかもしれません。

臭いと同様に見た目でもペットショップの異変に気付くことができます。店内フロアはもちろん、ペットたちがいるショーケースが汚れているのは問題です。トイレや給水機は汚くないか、水槽は藻が発生して水が濁っていないか等注意してみてみましょう。
また、ペットたち自身が汚れていないかも大切なポイントです。
子犬や子猫はまだシャンプーすることができないので、汚れた場所で過ごしていると毛がべとべとして臭いも酷くなり、病気になることもあります。目やにが酷い、お尻がうんこで汚れている等、異変がある場合、病気の可能性もあります。犬猫に限らず、清潔な住み処を保っていなければ病気になり、元気がない、様子がおかしいというのがわかるので、ペットたちの健康状態でもお店の良さがわかります。
たまたま来店したときに久々の掃除をした後だった、ということもあり得るので、ペットたちの様子もよく観察してみると良いでしょう。
ショップスタッフが常にペットのそばにいるお店はトイレの処理もすぐにしてくれるので安心して見ていられます。

ショップスタッフにペットの知識や愛情がある?対応を見る

ペットショップ店員が犬の世話をする様子大きいペットショップともなれば、ペットの知識に乏しいスタッフもいます。全員がペットのスペシャリストであればペットにとっても素晴らしいお店だと思いますが、たくさんのペットのお世話をするために人手が必要なお店はそうもいっていられませんよね。問題は、知識が乏しくてもしっかりペットたちのお世話をすること、インチキな知識をお客さんに教えない、知らないことは専門知識を持ったスタッフを呼んでくれる等の意識だと思います。ペットへの愛情があることが大切でしょう。
もちろん、ペットのスペシャリストがいることは良いペットショップの必須条件です。ペットについての疑問や不安にしっかり答えてくれる信頼できるスタッフがいないお店は不安ですよね。ペットショップはペットを購入するときだけではなく、フードやおやつ等今後も長いお付き合いがあるところです。いい加減なスタッフしかいないところでは安心して買い物もできません。
積極的にショップスタッフとコミュニケーションをとるのが良いショップを見分けるコツです。優良店には良いスタッフがいるというのはペットショップに限ったことではないですよね。ペットに関するいろいろな会話をしてみると良いでしょう。

ペットショップでの子犬の抱っこ
ペットショップでは、子犬を見ていると声をかけてくれて触らせてくれたり、抱っこさせてくれたりするお店もあります。しかし実は、子犬にとって抱っこは少し危険です。まだ免疫力の低い子犬は人の病気に感染すること可能性があり、精神的にもストレスになります。抱っこをさせてくれる場合でも制限時間があったり、触る前には消毒をさせたり、むやみに抱っこをさせないお店の方が子犬を大切にしているお店と言えるかもしれません。

安易にペットを勧めてくるお店には注意!
ペットの良いところばかりを言ってペットをどんどん進めてくるお店もあります。ペットショップは商売なのでお客さんの購買意欲を促す行動は当然ですが、あまりグイグイくると少し不安になりますよね。ペットの幸せを願うなら、きちんとした人の下へ行ってほしいと思うはずです。どんな人でどのようなペットを望んでいるのかを良く知らないで、無責任にペットを勧めることはしないでしょう。お勧めされてその気になりペットを連れ帰ったものの、こんなはずじゃなかった…とならないよう気をつけましょう。
お客さんの希望や考えをきちんと聞き出し、ペットの特徴や注意事項、また、どんなペットが相性が良いか等アドバイスをもらえると安心です。早くペットたちに家族を決まってほしい気持ちもありますが、ペットたちの将来をしっかり考えてくれるペットショップは良いペットショップと言えそうです。

衝動買いはしない!!

ペットショップでショーケースに並ぶペットたち。あまりのかわいさに一目惚れし、ついこの子が運命の子と思って衝動的にペットの購入を決めてしまう人が少なくありません。いくらペットがかわいくてもペットはぬいぐるみではなく、生き物です。生き物を飼うという覚悟なしに幸せなペットライフは送れません。思っていたのと違ったからやっぱりやめる、ということは簡単にできないのです。絶対にペットを飼うときに衝動買いはやめましょう!

ペットの衝動買いについて厳しく書かれたこちらの記事も合わせてご覧ください。
ペットショップで衝動買いをしてはいけない!!

ペットの生まれについて良く知る

本当にペットを飼う予定で、本やネットでたくさん勉強し、いつペットを迎え入れてもOKな状態であれば、そのとき出会ったペットは確かに運命の子かもしれません。ですが、ちょっと待ってください!もしかしたら、見た目はかわいいペットでも思わぬ何かがあるかもしれません。特に、低価格な場合、何かあるかもしれないと怪しんでもいいかもしれません。
以下のことを頭に入れて、ペットショップの人に話を聞くと良いでしょう。

欠点がある子もいる 欠点とは模様のバランスが悪かったり、出っ歯だったり等そのペットの良いとされる姿とは違うことで、素人ではわからない・気にならない場合も多いでしょう。種類にこだわらず見た目や血統を重視しなければさほど問題ではなさそうです。チャームポイントとして気に入る人もいます。
足先がない、爪がない等の場合もありますが、ペットショップに並ぶペットには目立った欠点の子はあまりいないようです。ブリーダーや小さなペットショップにはたまに目立つ欠点がある子もみかけますが、低価格で購入できる場合が多いです。あるブリーダーさんの話では、日々気を付けてあげなければならない子もいるものの、欠点があっても命にかかわるような問題はなく、元気に日常生活を送ることができる子が多いので、気にならなければ迎え入れてほしいそうです。

先天的な病気や疾患 子犬の内に健康だからと言って、将来病気にならないというわけではありません。先天的な病気や疾患は成犬になってから現れることも多いもの。ペットを飼う覚悟があれば当然受け入れられるものですね。
ただし、種によって発症のしやすさなどがわかります。例えば、ミニチュアダックスフントは足が短く胴長な犬種なので、椎間板ヘルニアを発症しやすく、なるべくジャンプをさせたり階段を上らせたりしないように気を付けてあげる必要があります。他にもキャバリアは新造形が弱い傾向にあり、シーズーは皮膚の病気にかかりやすい等、様々です。
また、親の遺伝による性格や病気・疾患もあります。ブリーディングとは、質の向上や改良を目的に行われるものです。種類のスタンダードや個体の性格をよく理解し、遺伝性疾患についても考えられて行われるものですが、ペットとして繁殖される場合、それを無視する悪質なブリーダーもいます。まともなブリーダーではありえないことですが、近親交配や親の遺伝等を考慮しない等、商売のためだけに本来であれば生み出してはいけない個体を作ってしまう人もいます。大変悲しいことですが、ペットを飼う上で、そういうこともあるのだと受け止めておきましょう。