
近年、ペットと一緒に旅行を楽しみたいというという人が増えてきました。その需要に伴い、ペットを家族の一員として迎えてくれる宿泊施設も増えています。しかし、逆にマナーが悪かったりルールを守らなかったりする人も増えているため、ペット連れの宿泊をやめてしまった宿泊施設も少なくありません。
ペットと一緒に宿泊施設に泊まるためには、マナーや注意点があります。今回は、ペットと一緒に泊まれる宿でのマナーや注意点について紹介します。ペット一緒に旅行を楽しむために、必要なこと、気を付けることをチェックしましょう!
小動物等の普段ケージで暮らしているペットの場合
小鳥やハムスター、爬虫類等のケージで飼っているペットは環境が変わることがストレスになります。うさぎやフェレット等、出かけ先で一緒に遊べそうなペットでも、移動中はストレスです。大好きなペットと一緒に出掛けたい気持ちはわかりますが、本当に一緒に出掛けられるのか、ペットのことをよく考えてあげましょう。
目次
ペットと一緒に宿に泊まるための事前準備
ペットと一緒に宿に泊まるためには、事前にしておかなければならないことがあります。事前準備を怠ると宿泊を断られることも…宿泊できたとしても、宿泊施設や他のお客さんやペットに迷惑になってしまいます。ペットの宿泊を気持ちよく受け入れてもらうために、旅行の前にしっかり準備をしましょう。
- 宿泊施設のペット宿泊の条件やルールを確認
- 宿によってペット宿泊の条件やールールが違うので事前によく確認する。
- 事前にペット宿泊を伝えておく必要がある。
- ペットと泊まれる宿でも、全ての部屋がペットと泊まれるわけではなく、ペットと泊まれる部屋やプランが決まっている場合も多いので、予約するときは要注意。
- 狂犬病や混合ワクチンなどの予防接種
- ペット泊まれる宿のほとんどは一年以内に接種した予防接種証明書の提示を求められる。
- 法律で定められた狂犬病予防接種の他に、混合ワクチンなどの予防接種証明書の提示が必要なところも多い。
- 混合ワクチンの予防接種証明書が不要の宿の場合でも、他のペットも多く訪れるところなので感染症からペットを守るために予防接種はしておいた方が良い。
- シャンプー等の身だしなみ、ノミ・ダニ対策
- できるだけ宿を汚さないようにシャンプーやブラッシングをして身だしなみを整える。
- 床が傷つけないように爪切りも忘れずに。
- ノミやダニをもらわないために、フロントラインやネクスガード等のノミ・ダニ予防対策は必要。
- 無駄吠えをしない、トイレができる、待て等の基本的なしつけ
- 他の人やペットの迷惑にならないよう、待てや伏せ等の基本的なしつけがされていることは必須。
- トイレを決められた場所でできることも重要。
- ケージやクレート、サークル内で静かにしていられるように訓練しておく。
- 宿のスタッフや他のお客さん、他のペットに興奮して吠えてしまわないようにする。
- 飼い主がトイレやお風呂等で部屋を離れることもあるため、一人でお留守番ができるようにする。
- 迷子対策
- 知らない場所に来たことで興奮し、逃げ出してしまう可能性があるため、迷子札やマイクロチップは旅行中必ず装着しておく。
- 外に飛び出してしまった場合、知らない土地で迷子になってしまう可能性が高い。
ペット泊まれる宿を選ぶポイント
ペット宿泊OKといっても、一緒に食事をできる宿もあれば、客室内でも常にケージに入れて置かなければならないという宿もあります。ペットを連れて旅行に行くからには、ペットと一緒に楽しみたいですよね。そのためには、選ぶ宿が重要です。連れて行くペットの種類によって宿を選ぶポイントは変わると思いますが、自分だったらどういう宿が良いかを考えながらチェックしてみてください。
- 連れていけるペットの種類は?頭数は?
- 客室内で放しても問題ないか?
- ベッドで一緒に寝てもいいか?
- 部屋の広さはペットのケージ等を置いてもゆとりがあるか?
- 食事処へのペット同伴は可能か?
- ドッグランやプール等、ペットと一緒に楽しめる施設・設備があるか?
- 足りなくなったり忘れたりした場合、ペット用品やフード等の販売があるか?
- 万が一のために、近くに動物病院があるか?
宿泊施設内でのマナー、注意点
宿に着いたら、館内に入る前に
旅の汚れを落とし、少しでも抜け毛の対策になるように外でブラッシングをしましょう。抜け毛がひどい場合、洋服を着せてあげるといくらか対策になります。
また、宿泊施設は土足厳禁!ペットの足を洗う場所があるかを聞いてみましょう。足洗い場がない場合でも、しっかり汚れを落として入館します。また、ペットに排泄させてもいい場所を聞いてトイレを済ませておくと良いでしょう。宿によってはフンの処理をする場所があるかもしれませんが、基本は普段の散歩と同じでペットのフンはお持ち帰りです。
入館前には、改めてその宿のペットのルールを聞き、しっかりマナーを守ってペットと一緒に気持ちよく過ごしましょう。
部屋での過ごし方
ペットを客室で離してもOKなところや、持ってきたクレートのみもしくはケージやサークルが用意されていてその範囲内でのみペットの滞在ができるところ等、宿泊施設によってルールがあるので守りましょう。自由にしていい場合、持ってきたケージやトイレ、シーツを用意してペットの居場所を教えます。飲み水や爪とぎ(猫の場合)等も忘れずに設置してあげましょう。
たいていの宿泊施設は、ベッドや布団、ソファ等の上には乗せるのは厳禁です。ペットOKなところでもシーツや布カバーを持参して汚れないようにするのがエチケットでしょう。ペットがバスルームを使うことも禁止されている場合があり、特にバスタブを使うのはマナー違反です。囲い代わりに浴室やバスタブを使うことはやめましょう。
いくらペット宿泊OKな宿でも、他の人も利用するところなので、客室内は傷つけない、汚さない、匂いを残さないように気を付けましょう。
客室以外の館内で気を付けること
宿泊施設内の共用スペースではペットはケージ移動もしくは抱っこが基本です。館内を歩かせてもいい宿の場合でもリードは必ず付けてください。他のお客さんやペットもいるので、迷惑をかけないように落ち着いて移動しましょう。
食事処でペットOKの場合でも最低限のしつけ、マナーが必要です。他のお客さんに飛びつかないよう、ケージに入れるか、足元にお座りもしくは伏せをして、きちんと待てをさせておきましょう。食事処は犬の入室が許されていても、ペットと一緒に食事をするところではない場合も多いようです。他のお客さんに配慮して犬に食べ物をあげたり膝に乗せて食事をしたりしないようにしましょう。特にペットを飼ったことがない人には非常識な行動に思われます。 もし、ペットが粗相をしたり物を壊してしまったりしたら、宿の人に正直に申告しましょう。後始末も忘れずに行ってください。
チェックアウト時
部屋を出る前に、粘着ローラーやガムテープ等で抜け毛や猫砂等の汚れを取りましょう。換気や消臭スプレーをして匂いにも気を付けます。部屋はできるだけきれいに掃除をして、フンやおやつの残り、水入れ等の忘れ物をチェックしてから部屋を後にしましょう。人間もペットも立つ鳥跡を濁さずの精神が大切です。
ペットと一緒に宿泊するために持っていくもの
ペットと一緒に旅行に行く際は、ペットのため、マナーのために必要な持ち物があります。ペットの宿泊を重視している宿では、様々な道具を用意していてくれるところもあるので、何が必要か宿に問い合わせてみると良いでしょう。基本的に、ペットに必要な物は自己責任で用意します。
- 狂犬病、混合ワクチン、予防接種の証明書
- ほとんどの宿では、一年以内に接種した証明書の提示を求められる。
- 迷子札もしくはマイクロチップ
- 万が一、宿泊施設内や知らない土地で迷子になった時に役立つ。
- クレート、ケージ、サークル
- 館内での移動や客室内でペットの居場所を作る。
- 飼い主が食事や風呂で部屋に不在の際は、家具を傷つけたり粗相をしたりしないよう必ずケージ等に入れておく必要がある。
- 館内の移動や夜間就寝時等、ケージ等に入れる必要がある場面は多い。
- リード、首輪もしくはハーネス
- ほとんどの宿ではペットの動きを制御できるように、客室以外では着用がルールになっている。
- 猫やフェレット等も脱走しないように首輪やハーネスだけでなくリードがあった方が良い。
- おやつ、普段食べているフード、水、使い慣れたそれらの入れ物
- 知らないところに来て不安なペットを、食べなれたフードやおやつ、使い慣れた食器で安心させる。
- ペットシート、新聞紙、防水シート、汚れ防止のシーツ・布カバー
- 外で排泄もしくはペットシートをトイレにする。
- ごはんの時や水飲み場等、床が汚れないように新聞紙や防水シートを敷くと良い。
- ベッドやソファに上がっても良い場合、抜け毛や汚れ防止に持参したシーツを敷くのがエチケット。
- トイレットペーパー、ティッシュ、ウェットティッシュ、雑巾
- 汚れをすぐにふけるように常に携帯できるものもあると良い。
- 多めのビニール袋、ジップロック
- 排泄物や汚れを拭いたティッシュ等のごみは持ち帰りが原則。
- ジップロックは消臭効果が高いものもあるので、フンをビニール袋に入れた後に入れると持ち運ぶときでも匂いがあまり気にならない。
- 使う場面は多いと思うので、余分に持っていくと安心。
- 粘着ローラー、消臭スプレー、除菌シート、スプレー等の掃除道具
- ペット宿泊OKの宿でも、ペットを飼っていない人も泊まる部屋は多く、ペットの抜け毛や匂い、汚れ等は後始末をするのがマナー。
- ペットを飼っている人は当たり前な匂いでも、他の人には不快になることもあるので、できるだけ念入りに掃除をすると良い。
- マナーベルトもしくはペット用オムツ
- 普段はしっかりトイレができてもいつもと違う場所ではできなかったり、マーキングをしてしまったりする可能性がある。
- もしもの時に備え、できれば常に着用していると安心。
- 足や体をふく等の汚れても良いタオル
- 館内に入るときは必ず足を拭く必要がある。
- 雑巾とは別にきれいなタオルも多めにあると良い。
- おもちゃ、洋服、雨具、ブラシ
- いつも使っているおもちゃがあるとペットは落ち着く。
- 抜け毛飛散防止には洋服を着せると効果がある。
- 雨が降っている時はペット用カッパ等の雨具をつけると体を汚さないのであるとベスト。
- 館内に入る前には抜け毛防止のためにブラッシングをする。
ペットと泊まれる宿を利用するときに配慮すること
ペットと泊まれる宿は、秋田にはまだまだ少ないのが現状です。ペット連れのマナーが悪いと、ペット連れを歓迎してくれる貴重な宿が、ペット宿泊をやめてしまうかもしれません。宿泊中の今さえよければいいという考えではなく、後のことも考えるのが大切です。少し堅苦しいと思われるかもしれませんが、ペットと旅行を楽しむためにはマナーやエチケットを守り、今後他のお客さんも気持ちよく利用できるように努めましょう。そして、秋田のペットと泊まれる宿が増え、秋田のペットライフが充実していくと良いですね。